学級日誌 ページ2
轟side
入学して、もうすぐ３カ月が経とうとしてる。
まだ、しゃべった回数が指で数えるしかない…！
そう思いながら、彼女の方を見る。
「ねぇー、Aちゃんー」
「お茶子ちゃん、どうしたの？」
「今日さ、駅前にできたカフェに女子で行かへん？」
「あっ、イイね！楽しみ〜♪」
「よっしゃ！これで、女子会できるわー」
「そうだね〜」
いつも、女子ばっかりと話していてなかなか話しかけれない。
話しかけようと思っても、いつも違う人が話しかけて…。
最後に話したのは、確か…体育祭だったか。
〜回想〜
爆豪が待機室から出て行ったあとに、コンコンとノックを誰かがした。
返事を返すと、ゆっくりとドアが開いた。
「あの…、轟くん」
『A…、どうかしたか？』
「えっと、その…決勝頑張ってね！応援、するから…」
『ありがと』
「////さっきの出久との試合、かっこよかったよ！じゃあねっ！」
〜回想 終わり〜
すぐに、控室から出て行ってしまったけど、結構嬉しかった。
でも、その後から一回も話してない。
授業が終わって、帰りのＨＲになった。
「そう言えば、学級日誌を書いてもらうの忘れてた。ってことで、
轟、夜風、お前らで学級日誌書いといてくれ」
え、今なんて。
「りょーかいです！」
「轟は？」
「分かりました」
急遽、Aと学級日誌を書くことになった。
帰りのＨＲが終わって、みんなが教室から出ていく。
「お茶子ちゃん、今日行けなくなっちゃった」
「あぁ、気にせんで！また今度、一緒にいこっ！」
「うん！じゃあ、また明日」
「バイバイ！」
みんなが教室からいなくなって、急に静かになった。
「轟くん、机くっつけよっか」
『あぁ』
向い合せに机を合わせる。
結構、心臓がドキドキする…。
「今日は欠席者が０人で、１限目が数学で、２限目は…」
『国語だ』
「あ、国語かぁ！私寝てた気がする」
『先生が困ってたな』
「マジカ…。成績下がっちゃったらどうしよう」
『Aは頭がいいから、大丈夫だろ』
「いや、それはないなー」
そう言って、笑うA。
あぁ、この時がずっと続けばいいのに。
続く
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作者名：いちごＭ！ＬＫ | 作成日時：2018年4月22日 9時
