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第53話 ページ9

万事屋と別れた後に、山崎から事件の呼び出しを受け、1時間ほど前にようやく屯所に戻れたと思えば、

「トシィー、A大丈夫かなぁ」

Aが部屋にこもって出てこない、と。屯所では一騒動。

「近藤さん……アイツならちょっと体調崩しただけだって山崎も言ってただろ。」

心配する隊士をなんとか諫めて、


「そうかなー…大丈夫かなぁ」

「はァ……だから……大丈夫だって。」


近藤さんとのこのやり取りも、かれこれ10回以上はしているだろう。


「なあ、やっぱり見に行こうかな……」

「いや…放っときゃいんじゃねーか…」

「えートシ冷たいー…」

「別にんなことねーよ…」

総悟の姿が見えないこともあって、正直イヤな予感しかしない。

自分達がしていることについて、アイツらが最も知られたくない相手は近藤さんだろう。

「一応アイツも女なんだから、夜に押しかけんのは不味いだろ…」


だから、なにかと理由をつけて近藤さんを部屋に留まらせようとするが、


「えええー、でも心配だろー!!」

そう言って気合いを入れ直すと、立ち上がった近藤さん。

「よし、行くぞ!!」

「ちょっ…近藤さん」


普段は頼もしい彼の行動力だが、それが今回ばかりは仇となったか…。


「待てって…、」


「おーい、A、大丈夫かー!!!」


急いで追いかけるが、既に近藤さんはAの部屋の襖に手を掛けていて


「開けるぞー……、」


返事も待たず、無造作に開かれたその向こうには、


「A……と、総悟…」


あの日俺が見た光景が再び広がっていた。

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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時

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