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君に誓う10 ページ42

「Aちゃん? どうしたの?」

「…………」

新八の声掛けに応じず、Aは箸を置いて妙に向き合う。

心なしか潤んでいる瞳に、『少女』ではなく『女』を見た新八は眼鏡の曇りを確認した。


「お妙さん。何で銀時は…その…」

「……キスはした?」

「うん…」

急に始まった女子トークに、新八は溜息をつきながら席を外し銀時達の所へと向かった。

自分が踏み込める領域ではないから。

ここは姉に任せておこう、と判断したのだが。


「Aが女になっちまうのは気にくわねェが、どこの誰とも知らねェ野郎に引っ掛けれられるくらいなら、旦那にがっちり捕まえてもらってる方が百倍マシでさァ。

放っとくと、寂しさにかまけてすぐフラフラと引っかかっちまいそうだからねィ」

「あー…確かに…アイツ昔から変なところで抜けてっからなァ。」

「つーことで、旦那。Aが欲しいなら、早いウチに、ストレートに伝えた方がいいですぜ」

「本人をその気にさせるのもアリだな。」

「何ならこの後、奥の客室、貸しやしょうか?」

「明日もAは非番だしな」

なんて、近藤が酔いつぶれてしまったことをいいことに、あちらと同じような会話(こちらのほうがややゲスいが)をしていたので。

新八は肩を落としながら、山崎の手伝いに向かったのだった。

「大事にされてるって分かるんだよ。

でも…淋しくなるの。銀時が好きすぎて…」


「Aちゃん。甘えてみたら?」


「甘える…?」

「思ってること、そのまま銀さんに言ってみたら良いんじゃない?」

妙のアドバイスに、Aは小さく頷いた。

既に周囲の参加者達は潰れて雑魚寝を始めている。

山崎と新八が各々に毛布を掛け始めていた。

奥を見れば、まだ銀時達は話をしながら呑んでいて。

銀時の横顔に、胸が締め付けられた。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時

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