第63話 ページ19
2人っきりになった沖田とA
「……」
「……」
お互いに頭も少し冷え、気まずい沈黙が訪れる。
沖田side―――
素直に気持ちを言葉にするのは昔から苦手
「……ま、合法的にサボれてラッキーでさァ。」
(こんなことが言いたいワケじゃねェ)
「あー……腹減った、
おい、A。冷蔵庫に入ってる包みとって来なせェ」
「えー、そーちゃん人使いあらーい」
「まあそう言うなって、特別に分けてやるから」
「仕方ないなあ」
「あ、ついでにお茶もなー」
「うー…」
そう言いつつも台所へと向かう彼女の背中を見送り、息を吐く。
(違ェだろ……)
本当は言わなきゃならねェことだって分かってるのに、いつも余裕ぶって回りくどい言い方しか出来ない
だが、
”いらないよッ!そんな幸せ!そーちゃんに別の道を歩けって言われんなら!”
”あたしが今までどんな想いで……ッ!どんな気持ちでそーちゃんの言う通りにしようとしていたかッ!”
(まさかアイツがそんなことを考えていたなんてねィ)
Aのことは俺が一番わかっている。俺のことはAが全部理解してくれる。
そんな訳ねェのに。
最初から、素直に気持ちや言葉を伝えておけばこんな事にはならなかった。
Aが先ほど泣きじゃくりながら自分に伝えてきた言葉を聞いて、自分もきちんと彼女と向き合わなければならないと思った。
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あつぽん(プロフ) - アルハさん» ありがとうございます!!!私としてもすごく思い入れのあるこの作品についてそういうコメントいただけるのはすごくうれしいです!これからもよろしくお願いしますね(*^_^*) (2016年12月7日 11時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
アルハ(プロフ) - 1から読みました!話に引き込まれていって凄く面白かったです!!最高!!! (2016年12月3日 14時) (レス) id: 5e4beefb64 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - あつぽんさんの作品は全て読ませてもらっています!どれも面白くて大好きですっ!これからも頑張って下さいq(^-^q)応援しています(*´ω`*) (2016年8月2日 19時) (レス) id: ad4e56f403 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 月夜さん» おおおお!総悟&神威好きに出会えるとは!!わたしも大好きなので、喜びのあまりにやにやがとまりません(笑)実は私の作品、神威が活躍するの多いんですよ(笑)これからも楽しんでいただけると嬉しいです♪ (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年2月6日 10時