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第26話 過去篇 ページ28

(過去篇)

「そーちゃん、あたしっ、どうすればよかったのっ」

「A、落ち着けって、」

「姉上ばかり、っ…どうしてっ…、」

しゃっくりをあげて泣くAを抱き締めて、

「泣くなA。俺が居まさァ、」

いつものように口付けた。


「俺たちは…一人じゃ無ェ」


今にも消えてしまいそうなAをどうにかつなぎ止めたくて。

「ん…っ…ぅ…そーちゃ、」

「A…ッ…A、」

深く深く口づけるが、今日は酷く遠く感じる。


「どこにも行くなよ…、A。」


俺がAの背中に腕を回して小さな身体を引き寄せると、彼女は縋るように俺の着流しを掴む。

「っ…ふっ…」

子供のように泣きじゃくるAの背中を撫でていた俺は、ゆっくりと体重をかけて布団へ押し倒した。

「っ…そーちゃん、だめ、」

「…俺の全てを…受け入れてくだせェよ…」

驚いて目を見開き俺の体を押してくる。小さなその手を握って囁く。

「ん…っ…だめだよ、」

「頼むから……」

最後の言葉は、

「俺を置いていくなよ…ッ…」

絞り出すようで、声にならなかった。

「ッ…そーちゃん、泣かないで…」

俺の言葉に頷いたAの服を一枚一枚優しく、脱がせていく。

「…ね、やっぱり、」

シーツに広がった髪が、俺たちの心を表すかの様に乱れる。

「大丈夫だから、全部俺に任せときなせェ…」

喘ぎ声と泣き声が、途切れる事なく 可愛い桃色の唇から零れ落ちる。

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あつぽん(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - これ面白すぎです (2016年8月23日 20時) (レス) id: 7a9606292a (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 続き楽しみです!更新頑張って下さい♪ (2016年2月5日 17時) (レス) id: 5defdd12f1 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 高杉銀時さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていると言っていただけると、すごくテンション上がっちゃいますよー(*^O^*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします ! (2016年1月12日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月4日 14時

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