第18話 動乱篇 ページ20
不穏な雰囲気が漂う廊下にそーちゃんと二人取り残される。
「な…んか、今日の伊東先生、変だったね…」
だから多分私も笑えていなかっただろう。
「疲れてたのかなァ…また明日にでも京の話聞かせてもらいに行こうかな…」
「おいA、しばらく土方さんと伊東先生には近付くな。」
「へ…?」
あたしが伊東先生を慕っていたことは、そーちゃんだってわかってたはずだ。
「どして…」
それに土方さんにまで近づくなだなんて。
「返事は?」
「無理、だよ…。」
けれど…
「これは隊長命令だ」
「…っ!」
隊長命令だと言われたら私が歯向かえない事を知っているから、普段は絶対に仕事以外でその言葉を使う事はないのに…。
その数日後――――
「そーちゃん!土方さんが…」
無期限の謹慎処分が土方さんに言い渡された。
「あァ…そのことかィ…」
珍しく会議が終わった後、まっすぐ自室に戻っていったそーちゃん。
「そーちゃんは、知ってたの…?」
「五月蝿ェな、ちったァ静かに出来ねェのかお前は…」
部屋に押し掛けるが、「当然の事だろ、法度おかしてんだから。」と一喝されてしまう。
「ッ…そんな言い方…、」
「それに、俺言ったよな?近づくなって。」
立ち尽くすあたしに、尚も冷たく続けるそーちゃんに、「わかった」と小さく呟くことしかできなかった。
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あつぽん(プロフ) - 白雪さん» ありがとうございます!そんな風に言っていただけるなんて本当に嬉しいです。励みになります!これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします (2016年8月25日 15時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - これ面白すぎです (2016年8月23日 20時) (レス) id: 7a9606292a (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます!コメント、本当に嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 3134e8bca3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 続き楽しみです!更新頑張って下さい♪ (2016年2月5日 17時) (レス) id: 5defdd12f1 (このIDを非表示/違反報告)
あつぽん(プロフ) - 高杉銀時さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていると言っていただけると、すごくテンション上がっちゃいますよー(*^O^*)これからも頑張りますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします ! (2016年1月12日 19時) (レス) id: df8f2d9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あつぽん | 作成日時:2016年1月4日 14時