不器用な私たち (ページ6)

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6. you ページ6

ジヨンとの関係が始まったのは、テソンと付き合って1年が過ぎたあたりからだった。

ある夜、私はテソンとビッグバンの打ち上げイベントに参加した。

「親しい身内スタッフたちばかりだから、来ても大丈夫だよ。」
「本当？」
「ちょっとクラブ貸し切って、わいわいするだけ。」
「私普段クラブとか行かないんだけど、大丈夫かな？笑」
「大丈夫だよ。みんなAのこと好きだから、放ったらかしになんてしないよ。笑」
「あはは(笑)それもまた怖いなぁ(笑)」

テソンが私をこういうイベントに誘ってくれるのは珍しいし、身内だけなら、と私は行くことにしたのだ。

当日、テソンに手を引かれながらクラブへ入ると、もうすで始まっていて、かなりの盛り上がりを見せていた。スンリがDJブースに入り、みんなを盛り上げている。
スンリはすぐに私に気付いて、手を振ってくれた。

「何飲む？」

テソンが私の耳に顔を寄せて、尋ねた。

「カクテルマッコリ。」
「持ってくるから、ここに座ってて。」
「ありがとう。」

テソンに言われてソファーに腰を下ろすと、向かいに座っていたヨンベが私に気付いて、隣に座ってくれた。

「A久しぶり！元気？」
「はい、ヨンベさんも元気そうですね。」
「今日は信用できるスタッフたちしかいないから、安心して。ほら、僕も連れてきてるし。」

ヨンベが指を差した先に、ヨンベの彼女がいた。自分だけじゃなくてよかったと少しほっとした。

「テソンってこういう場に滅多に彼女連れてこないから、今日はAが来てくれて嬉しいよ。」
「そう言ってもらえると安心です。」
「楽しんでいってね。」
「ありがとうございます。」

そこへ「お待たせ。」とテソンが戻ってきた。

「ありがとう。」

テソンからドリンクを受け取ると、ヨンベとテソンの3人で乾杯をした。

「テソン、今日はどうしてAを連れてきたの？珍しいじゃん。」
「えー、それ今聞きます？(笑)」

テソンは笑いながらヨンベに耳打ちをすると、ヨンベは眉を上げていわくありげに笑い、テソンの腕をバシッと叩いた。

「ねぇ、私にも教えてよ～。」
「Aにはまた今度ね。」

テソンはにやりと笑って、ヨンベとハイタッチをした。