不器用な私たち (ページ13)

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13. you ページ13

ビッグバンの海外スケジュールが終わり、テソンは韓国に帰ってきた。テソンの家に行くと、テソンがお土産をくれた。

「はい、これ中国のお茶。」
「ありがとう～。あ！これお湯注いだら、花が開くやつ？」
「え？そうなの？」
「え？知らないでこれ買ったの？笑」
「飲んで確かめよう。笑」

私は笑いながらお湯を沸かした。パッケージが淡いピンク色だから、それだけで選んだのかな？
もう、可愛いなあ。

出国前のメールでモヤモヤとしていた霧が晴れていくのがわかった。

私は袋を開けて、大きな蕾のような乾燥した花をポットに落とした。これ、絶対花開くやつだ。笑

「ねえ、お湯入れる前からもう分かるんだけど！笑」
「A見たことあるの？」
「あるよ。」
「じゃあ僕がお湯入れていい？」
「どうぞ。笑」

テソンはドキドキしながらゆっくりと花にお湯を注いだ。ただお湯を注ぐだけなのに、少しびびっているテソンが可愛い。お湯を浴びた花たちは、ゆっくりと綺麗に開いていった。

「おお～～すごい！テバギダ！しかも超いい匂い！」
「綺麗だね～…。」

私はポットをじっと眺めた。淡い薄緑色に染まっていくお湯。
私は携帯でパシャリと写真を撮った。

「いい感じ。さ、飲もう！笑」

ふたりでソファーに座った。お茶を飲みながら、たわいもない話をした。中国のファンたちと日本のファンたちの違いや、スンリは中国でも相変わらず遊び倒している話。
私はテソンの肩にもたれて、終始笑いながら話を聞いていた。

話の途中でふとテソンを見上げると、目が合って、テソンは優しく微笑んだ。その笑顔に胸がキュンと熱くなる。テソンはそのまま私にキスをした。

ああ、大好き。テソンが大好き。
テソンのキスが一番好き。

あたたかくてすべてを包み込んでくれるようなテソンのキス。私はそのままテソンに抱きついた。

「テソン…大好き。」
「…僕もだよ。」

テソンは私の肩を抱いて、私のおでこにそっとキスをした。