【ハイキュー!!】王様の双子は頭のねじが外れてる。

Collar ページ9

朝練にA連れで出向くとは、どういう神経をしているのだろう、と我ながら思う。
昨日、あんなことがあったのだから、連れてきてはいけないことも分かっているが。
でもここでAを俺の手から放したところで、結果は目に見えているから。
しかたない、と腹をくくり、体育館のドアを開けると、

「おーっす影山！……あ、妹ちゃんも一緒？おはよう。」

菅原さんの、温かい声がする。
Aも、どうやら今日は穏やかなようで。

「お……おはよう、ございます。」

上手じゃない挨拶が、俺の背中から響き渡る。
包帯にくるまれた手から、Aの体温が伝わって、緊張感が増す。

「影山と違って素直そうっすね！」

菅原さんの後ろからは、田中先輩の歓迎の声が聴こえる。
Aには、わかるだろうか。
俺はもう、二度と《あんな負け方》しないって。
ここでなら、やっていけるって。

「なんだ、もうちょっとしてからじゃなかったのか？」

キャプテンが、笑う。
Aも、昨日の事が嘘のように、人を睨まないし殴りかかろうともしない。

「Aの調子が良かったので。……あの、前から話していた、双子の……」

《影山Aって言います》、そう言おうとしたのを止める様に、Aが袖を引いた。
《できるよ、大丈夫》、そういわれている気がした。

「かっ……影山Aです！」

久しぶりに、Aの元気のいい声を聴いた。
死ぬほど嬉しかった。

　何がきっかけなのか分からないが、それからAは、誰かれ構わず睨むのを止めた。
Aの中に潜む、《普通じゃないA》の存在を、自分で感じ取ったのか。
それとも俺が、無意識にAへ働きかけているのか。
どちらにせよ、Aが俺を過剰に《守ろうとしなくなった》ことは、良い傾向であった。
けれども。

「ねぇ、二組のあの子、知ってる？」
「ああ、影山君の双子って子？」

同時に、嫌な傾向も見られ始めて。
Aが快方へ向かっているのとは反比例的に、

「あの子、何か知らないけど、暴れ出しちゃうらしいよ。」

嫌な情報が、学校中に流れ始めていた。
Aが、バレー部に入部届を出した日の事である。

01→←05

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す