【ハイキュー!!】王様の双子は頭のねじが外れてる。

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――――――――――――――――――――――《よかったね》の意味を考えているうちに。
いつの間にか、部活は終わっており。

「やあやあ！影山君！」

という、Aを肩車した日向の声で、我に返った。

「飛雄の顔が近いっ！日向君、すごい！」

はしゃいでいる様に見えるAは、もはや首の傷をも治してしまったかのようで。
全てが、元に戻ったようだった。

「嬉しそうだな。」

特に意味もなく放った言葉だったが。
Aは満面の笑みを浮かべて、

「だって嬉しいもん。」

と、ただそう言った。

「嬉しいの。……日向君と出会ってくれて。……ここに来られて。」

Aは、いつまでも笑ったままだった。

　外へ出ると、Aの髪がなびいた。
ちょっと前なら、Aは知らなかった景色を見ている。

「……飛雄。」

Aが静かに、俺の名前を呼んだ。
もう聞きなれたはずなのに、今日はちょっと、胸が弾む気がした。

「なんだよ。」

昔の様な、返事をしてみる。
もう大丈夫、という確信を得たから。

「幸せだね。……なんでかな。」

Aの笑顔は、どこかさみしそうで。
何かの予兆のようにも思えた。
そこで俺が気にしていたら。
何か、運命が変わることがあっただろうか。
Aの運命は、何かと挿げ替えられただろうか。

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