５ ページ33
N「ここ開いてみて？」
そう言われ、
手帳に付箋が這ってあるページを開けば、
そこは今月のスケジュールのページで、
二宮の指がすっと指さしたのは今日の日付。
S「あっ……。」
そこに記されていた言葉に思わず口元を抑えた。
N「櫻井、今日で俺のマネージャーになって5年目だよね。
いつもありがとう。お疲れ様。」
と、にっこりほほ笑んだんだ。
『マネージャー就任5周年！！』
確かに二宮の字で書かれたその部分をもう一度見れば、目元が徐々に熱くなってくる。
S「あ、りがとう、ございま、す。」
震えがちに伝えれば二宮はそっと俺の頭を撫でてくれる。
今日、二宮が買い物のために時間をあけろと言った理由が分かった。
俺へのプレゼントを買うためだったのか、と。
N「今日は無理行ってスケジュール再調整させちゃってごめんね。
どうしても買いに行ける時間がなかったから。
でもやっぱり通販とかじゃなくって
きちんと自分の目で見て
櫻井へのプレゼントは選びたかったからさ。」
と照れたように頬を掻く二宮に
どうしようもなく胸が高まるのはしょうがないだろう。
無意識に二宮を見つめていた俺に、
「惚れ直したでしょ？」なんて茶化しながら向けてくるキメ顔もさ、
やっぱりかっこいいんだよ。
そう考えていたとき、
「これで今日の日付の場所を照らしてみて。」と言われ渡されたペン先にはブルーライトのようなものがついている。
意味が分からないも、
とりあえず言われた通りに本日の日付のスケジュールの空白部分を照らせば、
『二宮に告白される日』
と、文字が浮かび上がり、
S「う、そっ……。」
思わず瞠目し、二宮のほうを見れば、
真剣な眼差しでこちらを見ている二宮と目が合わさった。
そして、
N「櫻井、お前が好きだ。
俺と付き合って下さい。」
と、はっきりと言ったんだ。
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ゆき(プロフ) - 雨合羽─ｱﾏｶﾞｯﾊﾟ─さん» 雨合羽さん、はじめまして。そうなんです……二人には幸せになってほしいんですけど。いつかお二人が結ばれてくれることを願いながら、今回はこの結末にしました。こちらこそありがとうございました。 (2017年7月14日 23時) (
レス) id: de590dd174 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 橙空さん» 橙空さん、初めまして。コメントありがとうございます。私も書きながら切なくなりましたが、翔さんならきっとこうするだろうな……と。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。ちなみに私も総受けもの大好きです(笑) (2017年7月14日 23時) (レス) id: de590dd174 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とのさん» とのさん、お待たせしました(笑)真面目な翔さんならきっとこうするだろうなという結末にしました。こちらこそありがとうございました。 (2017年7月14日 23時) (レス) id: de590dd174 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。パート1から５周は読みました。「マネージャーの心得」、自分はマネなんだとしっかり割りきって自分の思いを潰す翔さんが思い浮かんで目の奥が熱くなってしまいました。更新頑張って下さい。個人的にはAMNO×Sが好きです。 (2017年7月14日 22時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
雨合羽─ｱﾏｶﾞｯﾊﾟ─(プロフ) - はじめまして。Part1から読まさせて頂いてる者です。「マネージャーの心得」本当に素晴らしかったです。切なすぎて泣きそうになりました(；_；)マネージャー、幸せになってもいいのよと思わす読んだ後口に出してしまいました。ありがとうございました!! (2017年7月14日 20時) (レス) id: 2be05a32a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき
| 作成日時：2017年6月29日 13時
