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それは過去の淡い思い出。
高校３年生になった俺と翔ちゃんは、
家から２０分ほどの高校に通っている。
幼稚園から高校までずっと同じ学校に通っているものの、
昔のように一緒にいることはなくなった。
勿論、すれ違ったときに挨拶はするけれど、
その程度の関係になっていた。
一緒にいるには
俺と翔ちゃんは違うところが多すぎた。
勉強はからっきしだけど、
スポーツが得意な俺は中学では部活一色で、
バスケの特待制度を利用して今の高校にも入学できた。
じゃないと俺みたいな頭では地元で一番賢いこの学校はまず受からなかっただろう。
対して、翔ちゃんはすっごく頭が良い。
全国模試でも100位以内には入っていて、
学年では常にトップ。
それだけじゃない。
昔の可愛かった面影はどこへやら。
今は外見も内面もイケメンに変身した翔ちゃんは男女問わず人気で、
中・高共に全校生徒からの推薦で生徒会長になっちゃったんだから。
そんな俺と翔ちゃんは絡む友人も全然違う。
スポーツクラスの俺と進学クラスの翔ちゃんとは、
クラスが同じになることもない。
翔ちゃんとの距離が離れていくのは、
必然的なことだった。
それでも、
「やっぱり綺麗だな。」って、思うんだ。
今だって、全校集会で生徒会長として凛とした顔で壇上で話す翔ちゃんは、綺麗だ。
ねえ、翔ちゃん。
俺はね、翔ちゃんが初恋なんだ。
そして今もなお、翔ちゃんに恋してる。
初恋は実らないなんて誰が言ったのか……。
周囲を見渡せば、
翔ちゃんを見て目をハートマークにしている女子たちと、
「やっぱ櫻井はすげえな。」なんて感心している男子たち。
手の届かない相手にずっと恋している俺は不毛だな、
なんて溜息を吐いたとき、
気のせいだろうか、
翔ちゃんと一瞬目が合ったようなそんな気がしたんだ。
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ゆき(プロフ) - Hallさん» Hallさん、良かったです。このお話、書いていてとても楽しかったです♪久々にキュンキュンしました。こちらこそこれからもよろしくお願いします！ (2017年4月27日 12時) (
レス) id: a6a99d7dbd (このIDを非表示/違反報告)
Hall(プロフ) - リクエスト書いてくださって、本当にありがとうございました！この話、すごく好きでした。小さいときの約束を成長してから叶えるの、素敵です。幼なじみ最高でした。これからもゆきさんの話を楽しみにしています！ (2017年4月27日 10時) (レス) id: e2a496e471 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - れいれさん» れいれさん、翔くんの本音に色々なものを混ぜてしまいましたが笑 こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2017年4月19日 21時) (レス) id: a6a99d7dbd (このIDを非表示/違反報告)
れいれ - ゆきさん、ありがとうございます。こんなに早く続編書いていただけるとは。朦朧としてる中で本音でちゃうとこ良かったです。これからの更新も楽しみにしてます。 (2017年4月19日 12時) (レス) id: cab6509c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき
| 作成日時：2017年4月9日 22時
