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雅紀は歩きながら、
俺のほうをちらりと見ると、
M「大丈夫？」
と尋ねた。
S「えっ？何が？」
質問の意味が分からなくて
尋ねなおす。
M「電話…あったでしょ。
俺と居て、大丈夫なの？」
そう静かに尋ねる雅紀に、
俺は繋いでいた手をぎゅっと握ると、
S「大丈夫。
俺は雅紀と居るから。」
と、雅紀のほうを見ながら告げた。
その途端に
またにっこりと笑う雅紀を見て、
俺もにっこりと笑うと、
二人でまた歩き出した。
行き先は知らない。
お金もそれほど持っていない。
なにより、
俺は、
雅紀のことを何も知らない。
それでも
この時間が心地よいと思えるのは
何故だろうか。
この時間を少しでも長く…
そう思った俺は、
雅紀に気付かれないようにそっと、
持っていたスマホを
通り道にあったごみ箱に捨てた。
ある程度重みのあるスマホは
ゴソっと低い音を立てながら
ごみ箱に落ちていった。
M「ん？今の音なんだろう？」
きょろきょろと
周囲を確認する雅紀に、
S「何だろう？」
俺もきょろきょろと
探すふりをする。
M「う〜ん、わかんないな♪」
楽しそうに言う雅紀に頷くと
またゆっくりと歩き出した。
春の薄い空に、
暖かい日差し。
そして、
甘い香りが
俺たちを包んでいた。
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ゆき(プロフ) - Samさん» ありがとうございます！切なめのASを書くのは初めてなので、少し不安もあるのですが、更新頑張りたいと思います(*´-`)Ｓ受け、ｳﾏｳﾏ(^q^) (2016年4月19日 10時) (
レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ともかさん» 儚さや繊細さを感じていただけたなら良かったです(*^^*) Ｓ受け私も大好きです←(笑)自分なりのペースで更新していきたいと思います。ありがとうございます。 (2016年4月19日 10時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 郁奈さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 乃絵さん» Ｓ受け雑食(笑)同志ですね♪ ASで切な目のお話…私自身も皆さんが満足できるものが書けるのか少し不安なのですが…頑張ります！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 蒼星さん» 蒼星さん、暖かいコメントありがとうございます。これからも私なりのペースで更新していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします！！ (2016年4月19日 9時) (レス) id: c8767c9903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき
| 作成日時：2016年4月7日 21時
