4-3 名探偵と、甘いもの ページ16
決してスピード劣ることなく二人は食べ続け、漸く帰りの電車の時間が近くなってきた。
『んー、乱歩、そろそろ時間かも』
「そっか、じゃあこれラストね」
食べ歩きも満喫できた様で、駅に歩を進める。
いつの間にやら、夜の帳が落ちかけていることに気づく。
楽しい時間は矢張り過ぎ去るのが早い。
買い占めた駄菓子の袋を持たされたAは、慎重に駅の案内板を確認する。
帰りに逆方向に行ってしまったりなどすれば大変だ。
如何にか、正しい列車に乗り込めた様でホッと一息つく。
『はあぁ……疲れた……楽しかったけど』
「僕はもう眠たいね」
『寝たら良いんじゃない?』
「Aが起こしてくれるような気がしないからね」
『え……俺の信用度低くない? 多分大丈夫でしょ……』
A本人もそこまで自信がないのか、声が小さくなっていっているが。
乱歩はAの少しとろんとしかけている瞳を見てこれは駄目だな、と察する。
しかし、ちょっとイタズラっぽく笑うなり
「じゃあ、一寸寝るから。寝過ごしちゃったらAの所為だからね」
と、寝過ごすことはほぼ確信しているのにも関わらず楽しそうに云った。
『分かった。頑張る……まだ眠くないし……』
早くも船を漕ぎ始めていくAを見て、愉快そうに乱歩も眠りについた。
数分後寄り添って寝る二人の姿は暫く、乗客の目の保護となっていたようだ。
ー ー ー
『ら、乱歩お早う!起きて!』
其れから何十分経ったろうか。
Aの切羽詰った声と共に体を揺らされる。
「ん……お早う。
あー、此処は何処なんだろうね」
『そんな呑気に言わないで! ……御免、もう終点かもしれない』
全く見覚えのない景色の駅で強制的に降ろされた二人は、結局電話で探偵社に連絡を取り、手の空いた事務員に車で回収された。
二人が、探偵社に帰って来ることが出来たのは夜八時を回ったころであった。
ー ー ー ー
また、字数余ったので〜
ちょうど乱歩さんと夢主くんが甘いもの食べてるの落描きしたので〜
暑いのでこういうイラスト描きたくなるよね
あ、イラスト集の使いまわし絵です(
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霜月まぎか(プロフ) - 妃有栖さん» え、え、読んでくれただけで死ぬ程嬉しい有難う!!!私も書きながら泣いた(( (2018年1月10日 23時) (レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
妃有栖(プロフ) - 読破遅くなってしまって申し訳ない……ちょっと真面目に泣いたんだけど……夢主くん最初はめちゃくちゃ可愛いショタだって思ってたら最後はもう……!涙出てきた……夢主くん辛いけど幸せだっただろうねぇ…… (2018年1月10日 22時) (レス) id: 6bd3aaf7a9 (このIDを非表示/違反報告)
霜月まぎか(プロフ) - りつさん» 有難う御座います!現在進行系で読んでくださる方がいらして嬉しい限りです!頑張ります! (2017年12月9日 19時) (レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
りつ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです!これからも応援してます! (2017年12月9日 11時) (レス) id: 9f104312a4 (このIDを非表示/違反報告)
霜月まぎか(プロフ) - おこめりんぐさん» 有難う御座います!!え、凄い嬉しい…!!同じ受験生何ですね!頑張りましょ!応援とかコメとか本当に有難う御座いますうう (2017年11月27日 16時) (レス) id: f7c4cbe325 (このIDを非表示/違反報告)
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