帳って本当にチート術式だった件【呪術廻戦】

渋谷事変編　第1章　2 ページ30

貴方side

　＿＿私達はハロウィンに呪詛師によるテロが起こると聞き、政府と連携し、予め非術師の立ち入りは禁止させた。

　こういう時は本当呪術師は政府公認機関なんだな、って実感する。



　またうっかり入らないよう、見張りは七海さん達、禪院家の当主の禪院 直毘人さんを筆頭とした呪術師によって行われた。



　私と五条さん、夏油さんは犯人を捕まえる為、地下まで乗り込んだ。
　あまり地下に人が多いと特級呪術師の私達の戦闘の妨げになると考えられたからだ。
　五条さんは無量空処。
　夏油さんは大量に使役した呪霊を出す。
　私は帳で押し潰す。
　どれも場所を取る戦法だ。



　地上に溢れた場合の呪霊は日下部先生や冥冥先輩を筆頭とした呪術師によって行われた。



　上層部の内通者は既に捕まえていたので、情報が全く流れていない為、犯人側には今日、非術師が全く来ない事を知らないのだ。



　私と五条さん、夏油さんは各自地下に放たれた呪霊を祓いながら、犯人を探していた。





＿＿「……一切見当たらないのは何故?」

　五条さんは地下4〜5階、夏油さんは地下2〜3階までを担当とし、犯人関係の呪霊又は呪詛師を発見したら、即時にお守りを引くシステムだった。
　私が呪力探知で帳を下ろす中、連絡手段は帳だった。



　私が地下1階を担当し、呪霊を祓っていた。



　五条さんから『お兄ちゃんが真人によって私と同じ術式を使えるようになった可能性がある』って言ってたけど、ここの呪霊も兄ちゃんが疑似モン○ターボールで捕まえたのかな?



　呪霊は一貫して等級が最低1級。
　うっかりその辺の呪術師が入ったら、あっと言う間に死ぬレベルだ。





　＿＿2時間位しただろうか? 何度祓っても、可笑しい位に呪霊が湧く。



　先程、お守りによる中間報告で地上では呪詛師が大量発生していると聞いた。

　一刻も早くそちらにも加勢したい所だ。



　それなのに、2人ともちっともお守り発動させないのは、犯人と会ってないんですかねー?!

　特に最下層を担当する五条さん。
　自ら候補になったが、一行にお守りを下ろさない。



(こうなると、私達、特級呪術師が此方に集められたみたいになるけど……)

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