臨時教師編 第2章 1 ページ9
あなたside
「はい、お久し振りです。今回は五条さんが出張らしいんで、代わりに何かしますね」
清々しい程のノープランなのに教卓に立つって駄目だね。
どうも、主人公なのに前半はあんまり台詞が多くないでお馴染みの、百衣 常改め、五条 常です皆宜しく。
遂に第1章で1度もsideがもらえないという……。
まぁ、これも恒例ですか。
「せんせー、今日は何やるのー?」
虎杖君がバッと挙手する。
……どうしよう。本当にノープランなんだけど。
「あー……じゃあ、術式ありの隠れんぼでもする? あ、皆が鬼ね」
「先生、思考放棄しないで下さい」
恵がボソッと呟く。
いやいやこれちゃんとしてるよ?
私、昔五条さんと夏油さんと硝子ちゃんで訓練としてやったし。
あの後、私への常呼びを虎杖君と釘崎さんと、途中から乱入した五条に、めちゃめちゃに弄られて、先生呼びになってしまった。
……何か虚しいものがあるな。
親離れ的な何かを感じる。
「一応、うん、術式ありだから。それとも、古文3時間にする?」
「俺隠れんぼで」
私の声にギリギリ被らない速さで虎杖君が答える。
さては虎杖君、勉強嫌いだな。
奇遇だね私もだよ。
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時