帳って普通にチート術式だった件【呪術廻戦】 (ページ49)

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幼魚と逆罰編　第2章　4 ページ49

貴方side

「【術式反転】って奴があるんだけどさ」

　今日は順平君を見届ける日、あまり大人数だと色々不味いから代行として七海さんに行かせた。

　私は上層部の監視が付くから、順平君を空港まで見送れない。
　順平君の存在がバレて、関係者皆が共犯とか笑えないし。
　虎杖君は上層部に生きているとバレない為にも、空港までは見送れない。
　だから、私達にとってはここ、高専が最後だ。

「それが使える様になったら、順平君はどんな毒も解毒出来る最強だよ」

　どんな毒も解毒出来る様になったら、それこそ呪力漏れを抑える為の、つまりは呪霊発生防止の薬も作れるかもしれない。
　私の、私と由基さんの夢も叶う。

「じゃあ、空間を遮る帳を、操る五条さんは、空間を合わせる、つまり、世界を1つに合わせる術式になりますね」
「！」

　順平君にニコッと笑われ、私はそれに感慨深く感じた。
　順平君は本当に明るい子になったなぁ。

「おーい、五条さん?」
「あ、そうだったそうだった。……順平君、行ってらっしゃい」
「行って来ます」

　いつの日にか笑って、君を「お帰り」と迎い入れられるように。