検索窓
今日:25 hit、昨日:9 hit、合計:87,374 hit

幼魚と逆罰編 第1章 9 ページ41

貴方side

__「着いたッ!」



 数十分後、私は里桜高校前まで走って来た。
 体力はもう大変で心臓が発作を起こしたかの様に、バクバクしている。



 まず、目に入ったのは、高校の敷地内を覆う、誰かが降ろしたであろう帳。
 少し雑に下ろされているし、縛りが曖昧な為、すぐに壊せそうだ。
 こんな一般人に不利な縛りなのだから、恐らく呪詛師側が降ろしたのだろう。



 高校の敷地内に入る前に、詠唱を省略しながら、非術師を守る為の帳を降ろす。
 帳の縛りの内容は呪力制限をし、外から呪力が少ない者は入れないようにする。



「虎杖君っ!」



 高校の敷地内に飛び入り、辺りを見回す。
 校庭にはいない。



 呪力の衝突からしても、校舎内で何かが行われているに違いない。
 敷地内でぶつかる呪力の内、片方は虎杖君の呪力だ。



 虎杖君の様な身体能力は無いので帳を足元に降ろし、急速に拡大させ、戦っているであろう階層まで、素早く登る。



 丁度階層に付き、疑似蒼を使って窓硝子を割り、近距離間の共有空間の帳で瞬間移動する。

 連続で帳を降ろした為、体力と共に呪力も摩耗してしまった。
 しかし、ちゃんと目的地まで無事に来れた。
 怪我1つ無い。



「常せんせっ!」



 私が割って入ったすぐ隣には、軽症の虎杖君がいた。



 そして、彼の視線の先には同じ位軽症の順平君がいる。
 順平君からは呪力が溢れ出ている。



 そして、その隣には恐らく式神の類である海月の様な呪霊がいる。



 更には、その後ろには継ぎ接ぎ顔の呪霊がいる。
 彼奴が恐らく七海さんに重症を負わせ、報告された特級呪霊だろう。

幼魚と逆罰編 第1章 10→←幼魚と逆罰編 第1章 8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , チート   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。