帳って普通にチート術式だった件【呪術廻戦】 (ページ5)

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臨時教師編　第1章　2 ページ5

虎杖side

「……あぁ! 五条常って数年前に、呪術界で超話題になった?!」

　釘崎が突然大声を上げ、常先生を指差す。

「何々? 常先生ってそんな有名なの? そりゃあ五条先生並に強いんだからそうなんだろうけど」

　俺の言葉を聞き付けた釘崎は、俺の方にクルッと素早く体の向きを変えた。

「有名って……。そっか。アンタつい最近まで、非術師(パンピー)だったものね」

　釘崎は呆れた様に溜息を吐き、それから熱っぽく話し出した。
　釘崎曰く、常先生は五条の一家相伝の無下限術式を破る方法を見付けてしまい、御三家間で政略的取り合いになったらしい。
　御三家間が元々仲良くないから、より強い呪術師を仲間に引き入れて、潰そうとしてたみたいだけど。
　禪院家は特に過激だとか。
　常先生は初めに五条家に狙われたらしい。
　具体的に五条先生の婚約者として迎い入れようとしたとか。

　しかし、五条先生が断って、その案件は終了した。

　しかし今度は、五条家の噂を聞き付けた、禪院家に狙われたらしい。
　やはり、禪院家は五条家より過激で五条家は五条先生に確認を取ったものの、禪院家では分家の1人で許可も取らず、無理矢理婚約したとか。
　しかも、常先生の親族が常先生を売った形式で。
　それに遂に常先生はキレた。
　そして、自分を売った親族の宗家に、婚約者と乗り込み、婚約をむりやり破棄させたとか。
　当時、俺等と同じ高校1年生だったのに、巻き込まれている事件のレベルが違い過ぎる……。
　高1で婚約ってなんだよ。
　まぁ高1で死刑囚の俺が言える義理じゃないけど。
　そんな常先生を再び禪院家に巻き込まれないようにする為、婚約以前からの知人だった五条先生が常先生を義妹という形で五条家に引き入れたとか。