幼魚と逆罰編 第1章 2 ページ34
吉野side
今日の僕は一体どうしてしまったのだろう?
「あ、そうですよね。あれ超つまんなくないですか?!」
「それな! 常ちゃん超気が合うね!」
「えー、俺は面白いと思いますけど」
家に今日会ったばかりの人を、2人も入れてしまうなんて。
__事の発端は今日の昼間、虎杖君と五条さんが僕と真人さんの関係を勘付いて、調査に来た事からだった。
2人共真人さんが教えてくれた、呪術師の卵が集まる呪術高専の生徒と分かったので、気軽に話していたのだ。
「いやぁ嫌だねぇ。そうやって価値観狭い奴等。1回自分より上の存在にボコボコにされちまえ。それこそ恵辺りにでも……」
虎杖君は映画の話、五条さんは軽い人生相談をしてくれた。
五条さんは聞き上手で、相談から愚痴になってしまっても、『うんうん』と相づちを打ちながら、最後まで話を聞いてくれた。
それに不思議なお守りまでくれたし。
『この紐引けば、私はいつでも駆け付けるから』とか凄いヒーローっぽい事を言っていた。
嘘でもそういう言葉は人を安心させるんだな、と身に染みて感じたよ。
__日が暮れるまで、土手沿いで2人と話していると、買い物帰りの母さんが来て、2人と一緒に夕食を食べる事となった。
母さんが主に五条さんのトーキング能力に強い興味を惹かれたらしく、何度も五条さんに『娘にならない?』と聞いていた。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時