受胎載天編 第2章 5 ページ26
あなたside
__そのまま校庭に連れ出され、私は校庭の地面に放られた。
腰から体が落ち、ドンッと音がなる。
あのぉ、もうちょっと優しく……。
道中、すれ違う高専生や呪術師に凄い目で見られたね。
七海さんと灰原さんとすれ違った。
七海さんには軽く嘲笑された。
灰原さんにはドンマイと言わんばかりの
軽く死にたい。
「あのね、常さんには今、五条先生と日下部? 先生の代わりに特訓を見て欲しいの。2年の先輩達もいるんだけど……」
釘崎さんが指差す先には、2年生が、私の1つ下の後輩がいた。
と、言っても私は飛び級状態だったからまともに高専の授業自体を受けず、2年生と同級生、先輩にはあんまり絡んでないけど。
同級生の秤?
誰それ強いの?
「こいつが噂の五条 常か……」
ふと見上げると、ポニーテールで眼鏡を掛けた女性がいた。
……待って先輩である私より背が高いんだが。
名誉、先輩としての名誉が死んだ。
……いや釘崎さんにも負けているんだけども。
「あ、初めまして。五条 常です」
「噂に聞いている。高3なのに全く高専で授業は受けないし、姉妹校交流会では勝てるのに、そもそも試合に参加しなかったり」
中々に悪い印象を受けているようですね。
ハイ知ってましたハイ。
でも、授業を受けないのは飛び級もどきをしたから。
去年の姉妹校交流会の時期は海外で呪いの研究に行ってたんだって。
「しゃけしゃけ。高菜ぁっ!」
「『そうだね。でも、五条先生から悪い人と言うより、強い人って聞いています!』……らしいです。あ、俺パンダです。こいつは狗巻棘です」
……どうしよう。
長年、人間関係鎖国してきた人間には強気系女子とおにぎりの具しか喋らない男子と、パンダはハードルが高いかもしれない。
てか高い。
資料で既に見たけど、この人達がどういう人がいまいち分かってないし。
まぁ、五条さんの教え子に悪い子はいないから。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時