受胎載天編 第2章 1 ページ22
虎杖side
「……勝負の前に1つ聞きたい事がある」
宿儺と勝負をし、俺が勝ったら、縛りは無しに蘇る。
負けたら、縛りを付けて、蘇る。
そう決めた直後のことだった。
「貴様はあの【ちょうじゅつし】の何を知っているのだ?」
宿儺が忌々しそうに俺を見下ろす。
【ちょうじゅつし】の内容にあまり触れたくないのか、あからさまに先程より忌々しそうだ。
呪いの王をこれ程不快にさせる【ちょうじゅつし】とは一体何だろう?
生憎、俺は【ちょうじゅつし】なんて知らないし、聞いたことも今が初めてだ。
「知ってるも何も【ちょうじゅつし】に聞き覚えが無いんだけど」
【じゅつし】と言うことは、恐らく【術師】だろうが、呪術師に種類があるのは初めて聞く。
てか【ちょう】って何だよ。
「恍けるな阿呆。【帳術師】だ。おまえの臨時教師とやらになったあの女だ」
「あぁ! 常先生か」
【ちょう】は【帳】か。
へぇ。
常先生って帳術師って奴なのか。
よくは知らないけど。
「てか何でそんな事を聞くんだよ。【帳術師】って何?」
俺が尋ねると、宿儺は今度は面倒臭そうな顔をする。
「そうだな。貴様が勝ったら、無条件に貴様を蘇らせることと、帳術師について教えるとしようか」
「分かった。早くk……
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時