受胎載天編 第1章 2 ページ19
あなたside
__「私のミスです。あの子達に等級以上の任務を任せてしまったから……」
伊地知さんは鬱々とした顔で呟く。
それにより、過去から急に現実に引き戻される。
「伊地知さんのミスじゃないよ。任務はいつも、上層部から来るだけだからね」
補助監督は気を病む必要が無い。
どちらかと言うと私の責任だ。
五条が任務でいないと聞いていたので、皆の教師、大人は私だったのだ。
お守りまで渡したのに、それも発動出来なかったのだろうか?
そんな難しい任務に私は生徒だけで行かせてしまったのか?
それに問題は上層部だ。
私を"半強制的に"特級呪術師した件言い、本当に嫌なやつらだ。
__禪院家と上層部は他の御三家より密着している。
と、言うより他の御三家が上層部に及ぼす悪い影響は少ない。
五条家は五条さんを筆頭としているから、上層部に悪い影響を与え難い。加茂家はそもそも権力が弱いので影響は与え難いからだ。
そんな禪院家は私という対五条の戦力、つまりは、御三家の中で最強になる為の戦力を得る千載一遇の機会を、簡単に逃しはしなかったようだ。
私が諸事情で海外の研究に行っている際、上層部が日本で私を勝手に特級呪術師にしていたのだ。
特級呪術師にすることで、より上層部の任務をさせやすくできるし、監視もしやすくなる為だろう。
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時