臨時教師編 第2章 8 ページ16
あなたside
「俺、橙色好きなんだ。ありがと、常先生」
「デザインまで可愛い……! 大切に使うわね!」
「分かったよもう何でも奢るよ」
その天使達の微笑みに何も考えず即答する。
いや、正確にはその微笑みに思考を強制シャットダウンされたと言う方が正しいか。
……皆聞いて。
この子達私の生徒なんだって!
そのお守りって作るのがすっごく面倒臭いの。
帳をたくさん張って、それを縮小化させる。
紐を引くだけで帳が降りるようになったのは、不器用な癖に本当よくやった私。
だからお礼とか本当に嬉しい。
高専時代の五条さんなんかお礼なんて1回も言ってないからね?
寧ろ罵倒されたわ。
釘崎さんと虎杖君が視界の隅で親指立てていた気がしたけど、知らない知らない。
__「お疲れサマンサ!」
「本当にお疲れサマンサですけど」
新宿へ行き、元天使に集られ、財布がすっからかんになって、高専に戻って来た。
天使なんていなかった(白目)。
天使の皮を被った小悪魔と言った所か。
恵だけは唯一気にしてくれて、チョ○モナカジャンボで良いって言ってくれた。
しかも、私に半分くれたんだよ?
優しくない?
本人は『虎杖の方が……』って謙遜するけど優しくない?
私と津美紀ちゃんの弟なの!
そうだ、帰って来たら五条さんがいたんだった。五条さんを見た瞬間疲れを思い出したよね。
あれ五条さんってそういう術式だっけ?
「僕の生徒達はどうだった? 良い子達でしょ? ……でっしょー?!」
「1人で完結させるな下さい。でも、良い子達でした」
「まぁまぁ。頼られてばっかりで、人に頼れなくて苦しかったのね。よしよし」
そう言われながら、五条さんに頭を優しく撫でられる。
ふとこれはセクハラに含まれるのでは? と考えたけど、それを言える程の体力は無かった。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時