帳って普通にチート術式だった件【呪術廻戦】 (ページ15)

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臨時教師編　第2章　7 ページ15

あなたside

　虎杖君がご丁寧にも手助けとして差し伸ばしてくれた、手を掴んで、立ち上がる。

「……いや、やっぱ奢りはするよ。約束だし。しない方が惨めだし。でも、その前にお守りあげとくね」

　私は懐から3種のお守りを出す。
　それぞれのイメージカラーを主軸として、虎杖君には橙色、恵には青緑色、釘崎さんには赤色の袋を選んだ。

「お守り?」

　虎杖君が不可思議そうにお守りをしげしげと眺める。

「そのお守りの紐を引くと、帳が降りるんだ。効果は呪術師ならその人の術式に合わせて作っているから、人によって違うよ」

　珍しく夜蛾先生が授業の担当の時に教えてもらった話だが、布には呪力を封じるみたいな効果がある。
　由来は被服は悪霊から逃れる為に生まれたっていう衣服の呪術説辺りだろうけど。
　だとしたら、布も呪具を作成する上では、中々に良い素材なのでは? と思い、作り始めた。
　虎杖君には疑似無下限。
　因みに、疑似無下限とは、疑似無下限術式の略称だ。
　帳を対象の人物の呪力の中心である臍に降ろし、無下限術式と同様の効果を齎すのだ。
　帳は私がお守り作成時に込めた呪力で、降りるので、呪力切れ状態でピンチの時も気軽に使える。
　自分で疑似無下限を降ろす時は、臍付近で呪力をずっと流し続ける事で、ほぼ無意識的に帳を補強しながら、降ろせる。
　縛りの関係で敵や敵の術式の侵入は無いかつ、自分は自由なので一方的に殴れる。
　因みに理由は戦闘中に私がいても、恐らく邪魔になるからだよ。
　恵には共有空間の帳。
　理由は恵のピンチに参戦したいという欲望に忠実である事。
　後は最近作った疑似モン○ターボールを試したいからだ。
　疑似モンスターボールは疑似無下限術式を他者に使って、捕縛する帳だよ。
　昔に術師殺しと、土地神に嵌め殺し戦法として食らわした帳と同じだね(詳しくは前作の闇堕ち回避編第1章と第2章より)。
　これを使えば恵の式神もポケモンみたいに使えるね(残虐)。
　だから、名前をカプセル帳でもなく、嵌め殺し帳でもなく、疑似モン○ターボールなんだけど。
　釘崎さんには共有空間の帳にした。
　これも釘崎さんと相性の良い帳を見付けたからだ。
　名称未定だが、帳で対象の1部を切り取るのだ。
　更に、帳を共有空間の帳でやれば、対象の1部を切り取れる。
　その1部を芻霊呪法で攻撃出来れば最高じゃないか。