帳って普通にチート術式だった件【呪術廻戦】 (ページ14)

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臨時教師編　第2章　6 ページ14

あなたside

　あまりにも予想外だったのだ。
　共有空間の帳は降ろしておいて損は無いから、あの囮用の帳にも共有空間の帳を仕込んだのだ。
　それがまさか仇になり……

「見付かってしまったぁ……」

　もしも鬼ごっこだったら、今から、共有空間の帳を使って、逃げられるかもしれない。
　しかし、これは隠れんぼだ。
　見付かったので即時終了。
　待って?
　五条さん以外に隠れんぼ負けるのが初めてなんだけど。
　五条さんは最強だから、という漠然とした事実の前に当然の敗北を受け入れたけど、後輩に負けるのは精神的にキツいんだが。
　後輩を見下しているんじゃなくて、先輩としての尊厳が死んだ。
　初回だけどだったけど私に負けた五条さんも、こんな気持ちだったのかな?

「はーい、常さん何か奢ってね♡」

　釘崎さんが私に駆け寄り、背後からギュッとハグする。

　後ろから虎杖君と恵も小走りで釘崎さんに着いて来た。

「……お手製のお守りじゃ駄目ッスか?」
「何で先生がカツアゲされてるみたいなの?」