臨時教師編 第2章 4 ページ12
虎杖side
__「先生は恐らくさっき、俺が言った術式の中の、どれかを使っている。それぞれ弱点を見付けないといけないな」
小さめの帳は囮として用いられることがかなり多くあり、本来の帳のオーソドックスな黒色で目立ち易くなっているらしい。
「じゃあこれは常さんも残穢を確認する用になるわね」
透明な帳は本当に見えないけど、帳の呪力だけは残るらしい。
「だから、囮用の帳の残穢を用いて、おおよその場所を見付けられるな」
共有空間の帳での瞬間移動は手間取る作業なので、連発は難しいらしい。
「じゃあ、俺が走って、追い込めば良いのか」
__数十分後、漸く場合分けによる作戦が纏まり、俺等は囮用の帳の捜索に出始めた。
「あったー?」
遠くの釘崎から大声で聞かれる。
「なーい」
囮用の帳を見付けるのも一苦労で、高専生が沢山いるからか、よく呪力が溜まっていて、中々見付からない。
それに俺自身も呪力を見るのに、まだ慣れていないというのもある。
これができる伏黒達ってすげーんだな。
「……あった!」
「本当?!」
伏黒の声がし、俺と釘崎が駆け寄る。
「これだ。絶対これだ」
伏黒が指差した先には黒色の掌サイズのとても小さな帳が降りていた。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年6月10日 16時