古代の軌跡 (ページ9)

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Seven. ページ9

ロイが放った技によって、魔獣は倒れた。
そのあと、ロイも力尽きたように倒れた。
「ロイ！？」
「えっ、どど、どうしたの！？」
「助けなければ！」
慌ててエリオットがアーツをかけるが、ロイは眠っているだけだった。
『・・・ん・・・。』
「寝てるだけみたいだ。取り敢えず、ここを出よう。」

リィンが学院長に報告、エリオットとガイウスが第3学生寮にロイを連れて帰ることになった。
「・・・ねぇガイウス。さっきの、なんだったんだろう？」
「・・・ふむ。俺にもさっぱりだ。」
そう言うガイウスの背中には、先程からずっと眠っているロイが担がれている。
何時もラウラのように凛とした雰囲気を漂わせているが、寝ている顔は随分と幼く見える。

「・・・おっと、そろそろ着くな。」

学生寮に着いて、ロイの部屋に向かった。
地下にあるロイの部屋は、どちらかと言うと、生活感の少ない部屋だった。日の光が天窓から差し込むだけで、明かりはほぼない。
備え付けのベッドと机が置いてあり、その周りは殆ど本棚だ。

それに驚きつつ、2人はロイをベッドに寝かせた。