古代の軌跡 (ページ6)

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『・・・うん。こんなとこかな。』
とロイは首のないガーゴイルを見下ろして言う。
「あらあら。戦術リンクのいい機会だと思ったけど。」
と、ロイ達を穴に落とした張本人、サラ・バレスタインが少し驚愕した様子で降りてきた。

ある程度導力機の説明をしてもらった後、特科クラスⅶ組に加入するかしないか、と言う話題になった。
「リィン・シュバルツアー。参加させてもらいます。親に我儘を言って行かせてもらった学校ですから、実りのあることをしたいです。」
とリィンが言った後、
『・・・ロイガー・ルーデンヴェルグ、参加する。』
平民でもない私の居場所はここしかないだろうから、と呟いたロイガーの声を、リィンだけが聞いていた。
「・・・？」

其の後もみんな参加し、結局全員参加となった。

数日後。
ガイウスとエリオットは部活を決めたらしく、決めていないロイガーとリィンは教室に残っていた。
「あー♪よかった。まだいて。」
とサラの声が聞こえてくる。
何故ここに、と聞くと、仕事を見事に押しつけられた。宜しくねーん♪と言うサラが憎い。

「ロイ、出来れば付き合ってくれないか？」
とリィンが聞いてくる。断る理由がないだろうに。
あと女子に、付き合ってくれ、なんて普通には使わないだろう。
こいつは朴念仁だな。こいつが好きな人は苦労するだろう。

取り敢えず生徒会室に行ってみると、入学式の時にいた、トワ会長、と言う人がいた。
サラ教官の嘘に押されて引き受けた私達は、とりあえず自由行動日に活動する約束をして寮で別れた。
もちろん生徒手帳も配りながら。