古代の軌跡 (ページ13)

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授業の時間ではあるが、まだ外をうろついている2人組が居た。
一人は四大名門、ログナー家の息女、アンゼリカ。もう一人は、銀髪の男子生徒、クロウ・アームブラストである。

「しっかしゼリカよぉ。なんでお前が単位とれて俺は取れないんだろうな。」

「ふっ、私は必要な授業は出ているからね。それか日頃の行いだよ。」

「うっわ、お前にだけは言われたくなかったわ。」

と2人が話しながら歩いていると、突如グラウンドあたりから紫色の雷が見える。

「？サラか？またなんかやらかしたか。」
「十中八九サラ教官だろう。理由は知らないが。」

そして2人はグラウンドに到着する。
「なんだなんだ・・・うおっ！？なんだありゃ！？」

クロウとアンゼリカが目にしたのは、

サラと交戦する翼の生えた人間。一瞬魔獣か、と思うほどその翼は禍々しい。
「・・・どうする？」

「ふっ、私は見に行くが？」

「だろうと思ったよ。」

そう話しながら、2人はグラウンドに降りた。

「くっ！！なかなかやるわね！」

『・・・・・・。』
一方、暴走したロイをどうやって止めるか、Ⅶ組は考えていた。

そしてその結論が、
＿＿＿＿交戦中に怯んだところを全員で捕らえる。ということだった。
実行するため、足の速いフィーとリィンが取り敢えず学院長を呼びに行った。

残った面々は、ただひたすらにたまに飛んでくる石をよけることに専念していた。

「そこまで！！！」
グラウンドに、覇気のある声が響く。
リィン達が呼んで来た、ヴァンダイク学院長だ。

「学院長！！」

『・・・・・？』
ロイも反応したのか、ヴァンダイク学院長の方を向く。
「今だっ！！！！」
そのリィンの合図を引き金に、Ⅶ組全員がロイに向かって走り出す。もちろん後ろから。

学院長に気を取られていたロイは、後ろから飛びかかって来るⅦ組に拘束された。
しばらく暴れていたが、やがて力尽きたようにグッタリとした。

すると、翼は消え、ロイは気絶した状態で男子によって保健室に運ばれた。