サカイメ ページ7
目を覚ますと、真黒な空間にいた。全てが黒く塗りつぶされているような不思議な空間だ。光がないというわけではないらしく、ちゃんと自分の姿も見える。
立ち上がり、あたりを見回してみると、自分が倒れていた少し先に誰かが倒れている、あれは...
だいちゃん!?
「だいちゃん!?大丈夫!?」
「う、ううん...ここどこ...?」
「装置はちゃんと作動したようね。」
「「誰(だ)!?」」
突然、聞いた事が無い程美しい声が響いてきた。咄嗟に臨戦態勢をとるが、声は構わず続ける。
「私はこの神社に祀られるもの。名前はないわ。そしてここは私が作ったいくつかの世界の中の一つ、アブソリュート・レイブン。【絶対なる漆黒】という意味よ。ここはその名の通り完全な闇に覆われているの。貴方達が見ているのはとても深いところでつながっている貴方達の心。それだけよ。」
唐突に、声が聞こえなくなり痛いほどの静寂が訪れた。それは、10秒か、はたまた10分であったのかすらわからない。
突然、目の前に着物?を着た異様に美しい女性が立っていることに気が付いた。いつから立っていたのかは知らないが、不気味なほどにを整った顔でこちらをにやにやと見つめている。
誰も動かない。硬直状態がそのまま何秒か続いた。
すると、私たちを眺めることに飽きたのか、女性の方からが口を開いた。
「ふうん...【能力のオンとオフを好きにできる程度の能力】ねえ...面白そうじゃない。」
「な、なんで...」
「だいちゃん以外誰にも言っていないのになんでわかったのかって?それは私が神様だからよ。全
知全能のね。だからなんでもわかるのよ。それと、だいちゃん?だったかしら、ここでは私の許可が無い限り能力は使えないわよ。」
女性の言葉に、だいちゃんは能力を使おうとするのをやめる。そして、こちらをまっすぐとみていった。
「俺思ったけどさあ、神様っていっぱいいるんじゃないの?母さんがそう言ってたんだけど。」
すると、女性は少し考えるようなそぶりを見せてこう言った。
「確かにそうよ。神様と呼ばれるものはたくさんいるわ。でも、それは私が生み出した偽物に過ぎないの。本当の意味での神様は私だけよ。」
間違えて投稿しちゃった...orz
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作者名:海神(かいと) | 作成日時:2019年5月20日 9時