とある転生の最強少女-Cheat Girl- (ページ44)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:101,223 hit

知ってるよ、君のコトページ44

「2ｍを超える長身の14才。十字教神父としての立場を持つが、派手なアクセサリーに赤く染めた長い髪を持ち、香水の匂いを漂わせ、右目の下にはバーコードの刺青というトンデモ神父。
　ちなみに地毛は金髪だが、自ら赤く染めている。
　また、相当な数の煙草を持ち歩く重度のヘビースモーカーで、ニコチンとタールがない世界を地獄と称している」
「…え？」
「尊敬する女性はエリザベス一世で、好みのタイプは聖女マルタ。
　愛と慈悲の祈りのみで悪竜を退治した逸話が痺れるらしい。マニアックな性癖はない。
　ちなみに、グラビア雑誌は〝しかるべき場所に隠しておくのがたしなみ〟…」
「ちょっ」
「…ちなみにインデックス大好き。十四歳に見えない容姿の所為ですっかりロリコン扱い…www」
「………いい加減怒るよ？」
「…付け加えると、本来その力は十分過ぎる程の物なのに周りの人物がイロイロ凄すぎる所為で
　その強さが色あせてしまっているある意味上条当麻より不幸な人物。
　肝心な所で転んだり…耐水性の低いルーン使っちゃったり。
　まぁそんなところもステイルの魅力であり、僕もそこが好きなワケだけど…
　てなワケで、ひと勝負する前にサインもらえません？」
「…はい？」
先程まで怒りを滲ませていたステイルが、再び呆気にとられる。
鈴科はどこからか色紙とペンを取り出した。そしてステイルに渡すと微笑んで、
「さっき散々言っちゃたけど、ファンなんですよ～」
と言った。

鈴科に流され、結局サインしたステイル。
鈴科は色紙を受け取ると空間移動で自室に移動させた。

「さぁて、当麻が返って来るまでに片付けちゃいましょーかねっと」
「僕に勝てるとでも思っているのかい？」
好戦的な瞳で不敵に笑う鈴科に、ステイルは敵意を表す。
だが、敵意を向けられた鈴科はクスクスと笑っていた。
「あぁ…そうだよねぇ、学園都市の者でも知らないんだし？君なんかが知るワケないよねぇ♪」
「……？」
「君さぁ、誰を相手にしてるか知ってる？」
知らないなら教えてあげるよ。
鈴科は両手を広げながら歌う様に言った。
「学園都市真の最強、〝絶対能力者〟の鈴科A。多重能力者であると同時に魔術すら使いこなす異質な存在。学園都市に収まらない無敵の存在。それが僕だよ」
どう？スゴイでしょ。とでも言いたそうな顔をして、ステイルを見上げる。
見上げられている筈なのに、ステイルは自分が見下ろされているような錯覚に陥った。