30秒 【 ころん 】

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C side



「 それで？ころちゃんはどういう気持ちだったんですか？」


『どういうって…。僕の言葉に一喜一憂してる姿とか、コロコロ変わる表情とか照れてうっすら涙目になってる顔とか見てて……すこし、いや、めちゃくちゃ可愛いと思った。だから、ちょっとネジが外れたって言うか、なんというか、』



ライブの打ち合わせが終わって
会議室で相談を受けてもらっていた。


目の前の彼は呆れた顔してるけど。



「 いやでもまさか、ころちゃんがああいうタイプの子を好きになるなんて意外でした。だって見た目も中身も真反対じゃないですか 」


ショートカットの子が好き。
胸は大きめの方がいい。
年下もいいけどできれば年上がよかったりする。
縛られるのは嫌い。


でも彼女は違って


髪はロング
胸は、んー、大きいかと言われれば微妙なライン
俺より3つ下の現役大学生
謙虚でめちゃくちゃに一途


それでもハートを鷲掴みされてしまったんだから
きっと彼女は魔性の女に違いない。


「 僕は応援しますよ？ころちゃんがこんなに悩んでる姿見るのなんて久しぶりだし、少し楽しみです」



『 そうやって人が苦しんでる時に…。でも相談してよかった。さすがるぅとくんだね』



僕より年下の彼だけど、いつもはからかって楽しんでるけど、頼りがいあるし、相談すれば必ず答えを導き出してくれる。


信頼してるんだ。
君にはなんでも言えるんだ。




だからさ、君は彼女と僕の恋のキューピットになってよ。




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