30秒 【 ころん 】

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人生に飽き飽きしていた高校生活

友達もいないし、頼れる大人もいない。
夢中になれるものもなくて、ただ暇だった。

そんな中でたまたま見つけた ころんくんの歌ってみた

何故か心踊って、幸せになれて
自然な流れでツイキャスを聞くようになって

なんの気なくコメントした

" 明日から学校なんです "


彼の目に止まって、ただ一言。
特別な言葉でもないし、当たり前のようにポロッと口に出した


" がんばれ "


それだけで嬉しかった。
人生頑張れた。

そこからの人生は ころんくん一筋で
ころんくんに恋をして、4年間追い続けてきた。




「ふ〜ん。…僕はさ、Aちゃんのヒーローになれた？」


『 ずっとヒーローです。出会った頃からずっと私のヒーローです 』


そう言えば ぽんっと頭を撫でられた。

特別って言って 私を隣の部屋に連れてきた。
パソコン とか マイクとかがズラっと並んでて
いつもここで仕事してるのかな？


「 耳貸して？…Aちゃんにだけ特別 」


青のイヤホンを耳に突っ込まれて
軽快に流れ出た音楽に心が触れえた。



ころんくんの声
ころんくんの歌
ころんくんの想い


全部がこの歌に混ざってて
涙が止まらなくって、苦しかった。



「 もーすぐぼく誕生日じゃん？だから、初めて作詞してみたんだよね。…どう？」


『 最高です。…凄い良い曲です。まだ1回しか聞いてないですけど、もう大好きな曲になりました。』



そっかーって照れ隠しに頭を搔く。

ああ、だいすきだ。
全部ひっくるめて好きだ。


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