30秒 【 ころん 】

３７ 秒 ページ38

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私なんて彼の理想のタイプとは
真逆なはずだ。


だって、


『 私、ころんくんのタイプと真逆ですよ？、髪はロングだし胸はでかくないし年下だし重たいし嫉妬深いし大して可愛くないしそれに…ころんくんのリスナーだし、』


言ってて虚しくなってきた。
自分ってとことんダメ人間だと思う。

またこうやって泣きそうになる。
どれだけ迷惑かければいいんだろう。
こんな弱いやつ、きっと捨てられる。


「 関係ないよ。Aちゃんは可愛い。僕のこと考えて泣いちゃう所も可愛くなろうと努力してくれる所もちょっと重たいところも全部ひっくるめて好きなんだよ。…それにリスナーだからとか関係ない。周りから何言われようと諦める気ないよ 」


私って幸せものだね。
こんなに思ってくれてたのに、あんなに避けて
今も逃げようとした。

返事もせず逃げようとした。


好きだって言ってくれてる彼を
裏切ろうとしてた。



『 よ、4年間ずっと片思いしてて叶わない恋だからってずっと我慢してきて…、なのに距離が近くなって、もっともっとって欲張りになっちゃってこんな自分嫌われちゃうと思って…だけど、だけど…すきです。だいすきです。言葉だけじゃ足りなくて、だいすきなんですっ、、！！』




力強く抱きしめられた。
彼の匂いに包まれていつもみたいに
頭を撫でてくれた。





「 しってた 」






悪戯に笑って




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