30秒 【 ころん 】

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こっち側の自己紹介も終わって
お互い気になる相手への質問とか自由な時間になっていた。


自然と 瑞希とさとみくん ともみちゃんとるぅとくん
って謎のカップリングが作られてて必然的にころんくんの隣に座ることになった。


そもそも瑞希はどうやってこの3人をセッティングしたのだろう。
どんな力を使ったんだか、


『 なんか飲む？てかお酒飲める？』

「 一応ハタチなんで飲めることには飲めますけど、」

成人してから何度かお酒を飲む機会はあったが
多分、得意な方ではないと思う。

酔ってぶっ倒れて記憶がなくなってるパターンの人間だ。


『 え、ハタチなの！？ごめん、ずっと未成年だと思ってんたんだけど』


童顔なんです。
それプラス身長が低いせいで高校生に見られることもしばしば

でも、推しに言われるとメンタルが、、。


「 もう成人してます。まあ、よく間違われるのでそんな気にしてないですけど」


『 まじか、Aちゃん小っちゃいし小動物みたいだよね 』


え、褒めてる？貶してる？

というか小さいっていう点なら ころんくんだって
男性からしたら小さい方なのでは？？

いや、2人がでかいのか。


『 なんかー、んっと、あれだ、ハムスター！！』


「 は、はむすたー？え、似てます？」


ハムスターって優しい顔つきで頭を撫でられるけど
確実に子供扱いされてる。

たった3歳しか違わないのに。
なんか気に食わない。


「 もう。…ころんくんのばかやろう。」


ムカッとしてころんくんの手元にあったグラスを奪い取って自分の喉に流し込む。


『 ちょ、それ強いヤツ…』





もう手遅れ。



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