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第6幕 ページ7

大介君は真剣な目で私を見た。

私は"違う"と言わなければいけないのに、

大介君の目を見ると嘘をつけなかった。

私が小さく頷くと、大介君は優しく笑った。






「本当の事言ってくれてありがとう。話、聞いてもいい?」






私はまた小さく頷く。

私たちは近くにあったカフェに入った。






「初めまして、村上夏樹って言います。」






私が本名を言うと、大介君も自己紹介をしてくれた。

大介君のファンでも知らないような趣味も教えてくれた。






「夏樹ちゃんの事も教えて?仲良くなりたい。」






私は、自分が女だとバレたら拒絶されると思っていた。

大介君を信用していなかった訳ではないけれど、

大介君は私達ファンが思っている以上に

とても優しい人だった。






「…好きなものはゲームとかアニメや漫画、舞台と声優さん。

嫌いなものは大きい虫と過度な悪口。

最近1番好きなのは、薄桜鬼と刀剣乱舞と、廣瀬大介く、ん...」






私は自分の事を素直に話しすぎたことに、全て言い切ってから気付き、顔を赤くした。






「ごめんなさい!今のは、そんな、」


「謝らないでよ!嬉しいから、ね?」






私は大介君に何故男のふりをしているのか事情を聞かれ、全てを話した。

女の人たちが怖くなって逃げてしまったこと

初めて舞台を観てDVDで舞台裏も観てこんな世界があるのかと泣いたこと

廣瀬大介という俳優が出逢えて自分の見る世界が変わったような気がしたこと。


大介君は優しいお兄ちゃんの様な笑顔で全部聞いてくれた。






「俺は、夏樹ちゃんはここへ来るべきじゃなかったと思う。

男だって貫き通すのも限界がある。

やめた方がいい。」

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設定タグ:廣瀬大介 , 2.5次元 , 舞台俳優   
作品ジャンル:恋愛
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ココアちゃんだよん - 続きが気になります!! (2022年7月26日 11時) (レス) @page17 id: d0534e1594 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:金春 | 作成日時:2017年12月21日 16時

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