第12幕 ページ13
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その光景を見て、まっきーと翔太くんはそれはもう嬉しそうにニヤニヤしている。
事はいつの間にか大きくなって、私たちの周りにはキャスト、スタッフのほぼ全員が集まってきていた。
若いキャストはニヤニヤしているが、30代以上のキャストはもう皆苦笑いだった。
苦笑いを不思議に思った祥平くんがひょこっと前に出てきた。
「なんで皆そんな顔してるんですか?」
「あ、おい、祥平!?」
まっきーが慌てて祥平くんを止めに入った。
「だっておかしくない!?
俺らが役者だからダメとかなの?
でも、翔ちゃんも大ちゃんも両思いなんだろ?
おめでとうじゃないの!?」
周りは一気に静かになった。
「え…俺まずいこと言ったの…?」
祥平くんが焦り出すと、大介くんが顔を赤くしたままバッと立ち上がった。
「決めた!!」
大介くんはそう叫ぶと、座っている私の腕を思いっきり引っ張りあげた。
「俺と翔は付き合います!!」
「………え!?」
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ココアちゃんだよん - 続きが気になります!! (2022年7月26日 11時) (レス) @page17 id: d0534e1594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金春 | 作成日時:2017年12月21日 16時