第11幕 ページ12
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私と大介君は稽古場へ戻ると、真っ先にまっきーと翔太君へ頭を下げた。
「「ごめんなさいっ!!」」
まっきーと翔太君は笑って"大丈夫だって"と言ってくれた。
「大介君は何もしてないじゃないですか!
どうして謝るんです!!」
私が少し食い気味に言うと、大介君は"いやぁ…"と茶を濁した。
代わりにまっきーが説明してくれた。
私が稽古場を出た後、2人のもとへ大介君がやって来て、普段はほとんど怒ったりしない大介君がとても冷たい目で2人を睨みつけた。
「何があったの?」
大介君は2人がまともに言葉を返せず"ごめん"と言いかけるのを待たず、2人の耳もとへ顔を近づけた。
「翔君泣かせたりしたら絶対許さないから。」
そう言うとすぐに私の方へ走って行った、
と言うらしく、
今私の隣にいる大介君は顔を両手で覆い、
耳まで真っ赤に染めている。
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ココアちゃんだよん - 続きが気になります!! (2022年7月26日 11時) (レス) @page17 id: d0534e1594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金春 | 作成日時:2017年12月21日 16時