散レ散レ赤月の夜に. 弐【暁のヨナ】

欺くことで ページ5

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「僕、ですか？
僕は世界の見聞録を書く為に旅をしている者です。ココで一休みを…と思いまして」



ユンが言っていたようなことで、口先のデタラメで誤魔化した。




部族2「そうか、なら…」



と隣の男と目を合わせて



部族「我らは、赤髪の少女と雷獣と呼ばれた元将軍の男、藤色の長い髪をした女を探しているのだが 知らないか？」




とんだ質問を投げつけてきた。

旅をしているのなら、見たかもしれないと思ったのだろう。


…とゆうか、目の前にいる僕が
藤色の長い髪の女で、まさか男装しているなんて思わないよね。





「あぁ〜 その人達ならそうですね
確か、＿＿＿＿で見ましたかな。
もしかしたらーですけど。
間違っていましたら すみません。」




真剣に悩むようで、いかにもポンっと思い出したかのように語った。




部族「おぉそうか。…行ってみる価値はあるな」

部族2「あぁ、優良な情報だな。礼を言うぞ。」




速やかに そちらの方へと走っていく 奴らを見届ける



僕はフードの奥でニヤリと笑った。



敵に 本当のことなんて言うわけないじゃないか。全く真逆の場所を言いましたけど？

それを作り上げた根拠を混ぜ合わせ、上手く理解させた

案外 兵士も単純だ







ヨナ様達は無事だろうか。


片隅にある悪寒を振り払いつつ
僕は 大きな木の下へと向かった。




『何かあったら、そこで集合』









〜〜〜〜〜







がっ！いきなり僕の肩を掴んだユンにビクついた。




ユン「ちょっとあんた、火の部族に見つかったんだって！？大丈夫なの？無事だったのっ！？」


「うん大丈夫だよっ。
おまけに、全然違う方向に誘導しといたから揺さぶるのやめてぇぇえ！！」




ぐわんぐわんと激しく体を揺さぶられる
これは酔った。酔いました






木の下まで行ってみれば、皆が集まっており、険しい表情をしていた

ハクがちゃんと連れてきてくれたんだ、と無事を確認して安堵した


……で、最終的にはこの有様だ。







ヨナ「よかったわ…Aが無事で」



ギュっと手を握ってくるヨナ様

心なしか その手は震えていた
重ねるようにして僕も握り返す




ハク「ほんと、どうなるかと思ったぞ」



ホッと安心する様子のハクに目を伏せた。




「ゴメン。
もう必要なものも揃ったし、行こっか！」




できるだけ、明るく振る舞うように言う





心配かけたかな？

でも、気を取り直して。もう油断しない




僕が必ず守り抜くから

相応な覚悟→←危機意識

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西 - この方角に福があるはずです

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