昵懇つき軋轢 ページ16
▽
[白龍side]
白龍「…そなたは何者なのだ？先程は、いなかったはずだ。四龍でもないはず。
それに、火傷を一瞬にして治したものは何だ？」
待望していた主が現れ、次に現れたのは この「青年 」
藤色の髪の間から見え隠れする桃色の双眸は寂し気に揺らめき、影を落とす。
儚げな印象を受けるこの青年に私は釘づけになっていた。
「僕は、常人…と言いたいところですが違います」
静まるこの部屋に響いた、男にしては高い声。
先程の現象からして、ただの人間ではないことは納得のいくことだった
白龍「じゃあ、そなたも龍…なのか？」
この青年を見ていると、ふつふつと主を見つけた時と同じようなアツいものが込み上げてくる
私にも分からない。何なのだこれは
「…そうですね。僕も四龍の戦士と同じ。他の龍とも同じような気配じゃないですか？僕 」
真っ直ぐと向けられた表情は、美しい容姿だけに迫力があった
…確かに同じような気配だ。
しかし、この者から感じたのはそれを上回るような覇気であったのだ。
本当に龍なのか？
こんな龍は知らないはずなのに、なぜか懐かしい感じがした。
私が掴んでいる この華奢な身体。
それのどこから こんな力強さが湧き出ているのだろうか。
白龍「そう、か。
手荒なことをして すまない」
「！！ いぇ、こうなると分かっていましたので」
つかんでいた肩をそっと離す
そう言って温和な笑みを浮かべたこの青年が、ただ単純に綺麗だと思った。
白龍「名は何と言う？敬語は外してくれてかまわない」
「ぇ？あ、A…だよ。よろしく白龍」
白龍「A…か。良い名だな。
こちらこそ、よろしく頼む」
気付けば自然に笑みを浮かべ握手を交わしていた。穏和な心地いい空気が漂う
ハク「もういいか？」
「わわっ」
が、それは この男によって水を差された。
男は Aの肩を抱き、ニヤリとする
白龍「ムっ、そなたは何なのだ」
ハク「いや？ただ、旅に役立ちそうな物を調達しに来ただけなんだが、なんかある？」
白龍「っ〜〜 ほれ。」
無礼な此奴にムカついた。
金が入っている袋を差し出して、Aの腕を引っ張り、こちらに引き寄せる
「ぉわわっ」
白龍「それで里から去れ。
これから先、姫は私とAで御守りするゆえ。帰って良いぞ」
ハク「はァ？」
ピシャリ、と亀裂が入った音がした
ーーー
ラッキーアイテム
かんざし
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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翔(プロフ) - 初めまして、いつも楽しみに読ませていただいております。更新楽しみにしております。 (6月2日 21時) (
レス) @page32 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)
メリエリ(プロフ) - どうもこんにちは！すごく面白いです！続きが気になります！また、時間があったら更新お願いしますっ！待ってますよ！！ (2021年6月27日 20時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
爺(プロフ) - はじめまして。暁のヨナを見てこの作品に出逢いました。表現がとても上手で続きがすごく気になりあっという間に読み上げてしまいました。とてもいいお話で続きが気になります。お忙しいとは思いますが更新待ってます(^_^) (2019年3月13日 23時) (レス) id: 5c4434e6d7 (このIDを非表示/違反報告)
フジ - この作品大好きです！続き楽しみにしています！！頑張ってください！ (2016年7月12日 22時) (レス) id: d2069fecf0 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 雪(プロフ) - 早く続きが見たいです〜笑 更新頑張ってください！楽しみにしてます(*^^*) (2016年5月9日 16時) (レス) id: 3701746fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十朱 | 作成日時：2015年1月18日 9時
