まんなか。 (ページ34)

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ガチャリ

俺たちが困っていると、ちょうどドアが開く音が聞こえる。

と「……お前らまじで◯すよ？」

り「…いい加減にしてくれない？」

車を止め終えた2人が入ってきた瞬間、その状況を見て言った言葉で部屋が静かになる。

てつやとしばゆーの「やべ」という声は、よく響いた。

としみつが2人にボロカス言いながら足蹴にし、りょうくんが自分の羽織っていた服をさっとその子の肩にかける。

り「A、大丈夫？」

「……うぅ…しばゆーとてっちゃんがこれ着ろって……」

と「お前らほんま去勢して売り飛ばすぞ！！」

し「ごめんなさい」

て「もうしません」

り「それに、虫さんにゆめまるもいたじゃん！なんで止めないのさ」

虫「あのねぇ、この2人のお馬鹿パワーを僕らが止められると思う！？」

ゆ「っていいながら虫さんはまたサブチャン用に動画回してたけどねw」

と「おいこら虫。お前もはやグルやん」

虫「僕は証拠を残そうとしただけだ！！！無実だ！！」

そんなやりとりを呆れながら見つめていたら、ふとりょうくんの陰に隠れた彼女と目が合う。

「……あの…お見苦しいものを…すみません……」

ト「いや、こちらこそご馳走様です」

カ「なんのお礼言っちゃってんの？w」

「……あのぉ…」

ト「はい？」

体を隠すように顔だけひょっこり出したまま。

「…いらっしゃいませっ……」

と、照れたような笑顔でそう言ってくれた。

それを見た俺は、心臓がギュンってなったのがわかったし、隣からは「ぅぐっ！」って聞こえた気がした。