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トイレに立ったら、撮影で汚れたお風呂場を一生懸命掃除してるAがいた。
り「A、お疲れ様。ごめんね、汚しちゃって。」
「あ、りょうくん。ううん、いつも撮影大変だねぇ」
そう言ってニコニコ笑うAを見ると、さっきの動画が嘘みたいだ。
俺もまだ聞いたことない、甘い声をあーんなふざけた形で聞かれたのが納得いかない。
ふとAの首元を見ると、タオルが巻いてある。
り「……」
「ん？りょうくん？どしたの？」
タオルを見ながら固まってる俺を心配して、掃除を止めて目の前でヒラヒラと手を振る。
その手を掴み、引き寄せる。
「わっ。ど、どうしたの？」
汚れちゃうよ、と距離をとろうとする体からスッとタオルをほどく。
「あっ。」
り「……結構がっつりつけられたんだね。」
バツの悪い顔をして、
「ははっ、ほんとてっちゃんの悪ノリやばいよ〜」
と笑いながら顔を背ける。
り「……ハァ。」
「………ごめんなさい…」
俺の呆れたため息を聞いて、小さな声で謝る。
何に対しての謝罪なんだろうか。
り「なんのごめん？」
「…りょうくんが気をつけなさいって言ってたのに…つけられちゃったから…」
り「…ハァ。わかってないなぁ」
しょぼくれている表情をみせる顔を両手で掴み、上を向かせる。目を見つめる。
り「あのね、A。男の中で1人でいるって自覚してる？」
「し、してる！」
り「じゃあそんなズボン履いてるの、みんながどんな目で見てるかちゃんとわかってるよね？」
動画で履いてたものとはまた別の短いジャージのズボンを、掃除のためかふともものかなり上まで捲り上げている。
「ただのズボンやん、だって。」
り「あのねぇ、こんなに綺麗な足出されたら誰でもすけべな目で見るよ？」
「そんっ、そんなことないもん」
り「そんなことあるの。」
「……りょうくんも…そんな目で見とるの？」
恥ずかしそうな顔で、目を合わせる。
…そういうの計算なしでやってるの？恐ろしい子だなぁ。
細い腰を引き寄せて、体をつける。
り「そりゃこんな可愛い子がこんな綺麗な足出してたら俺だって見るし、触りたいなぁって思うよ。」
そう言って、触れるか触れないかくらいの爪先を太ももに添わす。
「や、やだっ、りょうくんっ」
り「…てつやには舐められたのに？」
「それはっ！！てっちゃんが勝手に…」
り「…俺だったら、やなの？」
「えっ、そ、そういうわけじゃ…」
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作者名：よいちょちょ丸。 | 作成日時：2020年2月26日 18時
