4時間 ページ5
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咲は黙り込んだ私の頭を優しく撫でてくれた。
てっちゃんが撫でてくれた時はもっとガシガシって感じだったな、なんて。
忘れようとしてない事を自覚してから蓋をしたはずの記憶がどんどんとあふれてくる。
そんなことを考えてたら鼻の奥がﾂﾝ、とした
このままじゃだめだ、泣きそう。
俯いていた顔を勢いよく上げると
薄いオレンジ色のカーテンが目に入った
_____
『ねえ、てっちゃん』
「ん？」
『ほんとにこんな私でいいの？』
「いやむしろAがいいんだけどw」
『だって私、すっぴんすっごいブサイクだし、
泣き虫だし、てっちゃんの隣にいれるような人じゃ』
「うん、知ってる」
『知ってるって…』
「そういうの全部ひっくるめて、Aがいいの」
『…ありがとう。
ふふ、顔真っ赤だよてっちゃん。
こんな私でもいいなら今日からよろしくね？』
「うるさいなwうん、よろしく。」
_____
付き合った日のことが頭の中を駆け巡る。
誰が見ても両思いだったのにお互い告白するのが怖くて半年くらい両片思いを続けてたっけ、
告白された日は夢みたいで死ぬんじゃないかってくらい幸せだった。
窓なんて開けてない。
エアコンもつけてないから風1つないはずだったのに
あの時みたいに
ふわりとカーテンが揺れる。
急に目頭が熱くなる。
泣かないで、
思い出さないで、
もうそこに君はいないんだ
何度願ってもあの日は戻ってこない。
それからずっと心ここに在らずの状態だった。
1人になりたい。
咲はそれを察したのか
「私明日仕事だから帰るね？」
と言って帰っていった。
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Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！素敵なお話をありがとうございました！拗れに拗れて、でも最後はみんなが報われてる感じがして、感情移入して私も幸せになれました！これからも読みにきます！ (2021年3月17日 1時) (
レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - おかえりなさい！！！待ってました！！！ゆっくりでいいので、無理せず焦らず、更新よろしくお願いします！！！！！ (2020年12月10日 19時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
ほん(プロフ) - 何回も戻ってきてしまいます、、（あぁ、、パーラメント読みたいっ、、って笑）それくらい好きな作品です(*´-`)ステキな作品を作ってくださってありがとうございます（＾◇＾） (2020年6月27日 1時) (レス) id: 6590fa2801 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - ひとまず更新お疲れ様でした！とても面白かったです！！！今後も楽しませていただきます！！ (2020年2月4日 1時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
jun(プロフ) - コレサワのたばこ意識してますか？いつも楽しく読ませてもらってますー更新楽しみにしてます！ (2020年1月19日 21時) (レス) id: 37d10c3172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くも | 作成日時：2020年1月9日 19時
