31、手入れ終わり ページ31
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「骨喰藤四郎。この刀が最後だよ。」
「うん。」
「…はい。出来た。」
あれから何本の刀を手入れしただろう。
すっかり陽の落ちた部屋の中を見回すと、何人もの刀剣男士が眠っていた。
見る限りでは全員命に別状はなさそう。
安心すると全身の力が一気に抜けた。
やばいな。視界が揺れて手足が冷えてきている。
よくわかんないけどめちゃくちゃ消耗している気がする。
意識を保つのも正直限界だ。
でも、ここで倒れる訳にはいかないな。
ヒロくん達には凛とした姿を見せ続けていたいから。
頼りない姿なんて見せてはいけない。
「あー、泉さん。手がボロボロじゃないですか。」
「ほんとだ。刀触るの慣れてないからねー。」
心配そうに私の手を取った堀川くん。
笑いながらその手を解いた。
そろそろここを離れないと、本気でやばい。
みんなの前でぶっ倒れることになる。
「3人共手伝ってくれてありがとね。疲れたと思うから、ここで休んでていいよ。」
「俺達は別に。それよりあんたが休むべきだ。」
お前もここで休めと言わんばかりに、ヒロくんが自分の隣をぽんぽんと叩く。困った。
「あーえっと…」
困ってしまってこんのすけくんを見た。
あっ、通じた。
出来る狐、こんのすけくんは私の状況と思っていることを瞬時に汲み取ってくれたみたいだ。
お任せ下さい、がピーンと伝わってきた。
「泉様はわたくしが審神者部屋にご案内致しますのでご安心を。」
ナイスだ。
「そういう事だから、また後で。」
なんとか立ち上がって部屋を出ようとした。
早く離れよう。
その時だった。
「待て…っ！」
ヒロくんが私の服をクイッと引っぱった。
それは小さな力だったと思う。
でも限界の来ていた私には効果てきめんだった。
グラッ
体が後ろ向きに傾く。
背中に柔らかな衝撃を受けた時、私の意識は飛んだ。
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ちょっと短いけどここらで…
ここから先暫く主人公視点出てきません。
(こんな駄作ですけど、もし良ければ星をつけてください)小声
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翡翠(プロフ) - バッドエンドは残念です (2019年9月3日 1時) (携帯から) (
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年1月27日 9時
