【刀剣乱舞】放っておけないので (ページ27)

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27、起きた。ページ27

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「ところで、他の刀剣男士の皆さんはどこにいるの？」
「重症で動けない奴らは部屋で転がってるだろうし、他の動ける奴らはおそらく遠征だな。」

「後は、この本丸の外れにある開かずの部屋に閉じ込められている刀剣がいるはずだ。」

開かずの部屋？

「所謂、人質ってやつだ。」

こいつみたいにな、と兼さんが堀川くんの頭をぽんぽんと軽く叩く。

「…うぅっ…」

「国広！」

「…兼さん？…兄弟？」

堀川くんが目を覚ました。
ヒロくんに支えられてゆっくりと体を起こす。

動きに問題はなさそう。
手入れ、ちゃんと出来てたみたいだ。良かった。

「兼さん、ここは黄泉の国か何か？体のどこも痛くないし、何より何だかふわふわして温かいんだ。」
「んなわけねぇだろ。泉が手入れしてくれたんだよ。」

話題に出たので軽く会釈をしてみる。

「いずみ…？」

堀川くんの視線が私に止まる。
するとその目は大きく見開かれた。

「兼さん！そいつ人間だ！早くそいつから離れて！！」

怯えた様子で刀を手に取る。
弁解しようと口を開くと…

「動くな！」

喉元に切っ先を突き付けられた。

この感覚デジャブだなぁー。
確か、兼さんが来た時も同じことされたっけ。

呑気なようだけど実際、切っ先を意識すると体が固まってしまいます。ガクブルです。

この数日だけで先端恐怖症にでもなりそう…。

「動いたら斬る。口を開いても斬る。」

「やめねぇか、国広。」

止めに入ったのは兼さんだ。

「兼さん！？何でそいつを庇うんですか！？」
「主を退けてお前を守ったのも、お前を手入れしたのも全部こいつだからだ。」

堀川くんは信じられない、とでも言いたげに瞳を揺らす。

「そんなわけ…兼さん騙されてるんじゃ…」

「国広。」

兼さんの低い声に堀川くんの肩がびくっと震えた。

「俺が、騙されてると思うか？」

私の位置から兼さんの顔は見えない。
ただ、兼さんの顔を見た堀川くんの刀がゆっくりと下ろされた。

怯えはまだ見える。
でも、誤解は解けたのかもしれない。

「…何が目的なの？」

前言撤回。あんまり誤解解けてなかった。

でもちょっと面白い。

「何がおかしいの。」
「えっ、ごめん。顔に出てた？

いやあのね、ヒロくんと堀川くんはやっぱり兄弟なんだなぁと思って。」

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タイトルがどんどん適当に…笑