【刀剣乱舞】放っておけないので (ページ25)

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25、キツネさんページ25

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刀の重みを両手に感じながら目を閉じる。

あなたの全ての傷が癒えますように。
あなたの元気な姿を望む全ての人の思いが届きますように。

伺うようにそっと片目を開けると、手元には傷一つない綺麗な刀があった。

「…成功…した……良かったぁ…」

突如、大量の血を一気に抜かれたような脱力感と倦怠感に襲われた。

お腹の下に力を入れて耐える。

私がここで倒れるわけにはいかない。

彼らを安心させる立場の私が彼らを不安にさせるようなことはあっちゃいけないから。

「…はい、治ったよ。」

堀川くんの刀を兼さんに手渡す。
ヒロくんに抱えられたままの堀川くんはいくらか顔色も良くなっているようだった。

「ご心配なさらないでください！堀川国広様はいずれ目をお覚ましになりますよ！」
「おうぁっ！」

キツネさんのことすっかり忘れてた。

「あの、キツネさん…」
「わたくしはこんのすけでございます！どうぞお見知り置きを！」
「あっ、真…じゃなくて泉と申します。ご丁寧にどうも。」

キツネさん…こんのすけくんは何者なんだろう。

「こんのすけくんも神様なの？」
「いいえ！わたくしは時の政府より派遣された式神でございます！」

「政府…？ってことはお偉いさんなの！？
あのさ、もし良ければこの本丸っていう所のシステムを教えてくれないかな？実は全然分かってなくて…。」
「そういうことでしたらお任せ下さい！」

話を聞き終わって思った。

このキツネ、出来る…！

こんのすけくんの説明はびっくりするくらい分かりやすかった。
私のこの無い頭でもすんなりと理解出来た。

歴史を変えようと動いている敵と戦うために顕現された刀剣男士という存在がヒロくんや兼さん、他にもいっぱい居る皆さんだということ。
戦いの拠点となる本丸、その中心には審神者なる人間がいること。

そして、この本丸は本来の在り方とは逸脱したブラック本丸という所だということも。

「わたくしは力を持たぬ式神で、梓様に封ぜられておりまして…お役に立てず…」

要はこんのすけくんが管理人(管理狐かな？)であって、この子が動けなかったからこの本丸がずっと野放しにされていた、と。

この子はそれを気に病んでいるようだった。

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微妙ですが、文字数の都合上次行きます。