【刀剣乱舞】放っておけないので (ページ18)

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18、お人好しページ18

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和泉守兼定side

「…もういいぜ。」

「っ！…ごめんなさい、何か…」
「あぁ、いや。別に不具合があった訳じゃねぇ。
…手入れ上手いんだな、あんた。」

無償の愛、なんて言葉が頭に浮かんで小っ恥ずかしくなって遮ってしまった。

ずっと受けていたいくらいだった、なんて美好には言ってやらねぇが山姥切にはバレてしまったようだ。

こっちみて鼻で笑いやがった。

「あっ、てめぇ今笑いやがったな！」
「大丈夫か？」
「こらっ！無視すんな！」

「えっ…あー。大丈夫！霊力使うの慣れたのかも！」

するとどこからともなく音楽が聞こえてきた。

「ごめん、ちょっといい？」

携帯の着信音だったらしい。
美好が液晶をつけた。

『真島ァ！また寝坊か！』
「先輩おはようございまーす。」
『あぁ、お早う…じゃねぇわ！今何時だと思ってる！』

「先輩、よく聞いてください。昨晩保護対象を保護していて今はその彼と一緒にいます。これから彼ともう一人と共に他の保護対象もいると思われる場所へ行ってきます。
…というわけで今日は休みます。
あと、ちょっと特殊なところにあって下手したら戻って来れないので、その時は私を除籍してください。」
『まさかお前、また無茶を…』

ブチッ。

静かな部屋に通話越しの声はよく聞こえた。

「分かってたのか、下手したら戻って来れないってこと。」
「昨日話を聞いたときに、なんとなく。」

「じゃあ何で…」

「もしここで私が自分のことを優先して貴方達を見放したら、私はきっと一生後悔する。
結局は自分のためですから、兼さんが気に病むことないんですよ。」

その目は、俺には眩しすぎるほど澄んでいた。

「…お人好しだな、あんた。」
「よく言われます。」

美好がふわっと微笑んだ。
それだけで、なんかもうどうでも良くなる。

いや待て、良くないことあったぞ。

「あんたのその『美好』ってのは真名か？」
「真名？あぁ、本名ですよ。」
「んなっ！」

山姥切を見ると、山姥切も唖然としている。

「…俺達に真名を言う人間なんていないものだと思って高を括っていた。あんた、審神者としての知識は欠片もないんだったな。」
「な、なんか不味いの？」

説明なんてもんは苦手だが、口下手な山姥切と俺で懸命に説明した。
身振り手振りで真名を神に伝えることがいかに不味いことか、神隠しの怖さも力説してやった。

「ほーん。」
「分かってねぇな！？」

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ほーん( ﾟ∀ ﾟ)