【刀剣乱舞】放っておけないので (ページ11)

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11、本丸、という所の話ページ11

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…知らない言葉がいくつか出てきたのだが、自分のわかるように解釈していくと話の内容はこうだ。

本丸という共同住宅みたいなところにたくさんの仲間や兄弟と暮らしていて、そこには主っていうオーナーさんがいる。主さんは女で他は皆男。
でも、主さんには絶対権限があって誰も逆らえない。

最初はまだ良かったけど、主さんの横暴っぷりは次第にエスカレートしていく。
終いには自分が殴ったり刃物で切りつけたり放棄したりするだけでなく、兄弟同士、仲のいい者同士で傷つけ合わせるようになる。

ただ、一部の人達は大切な兄弟を人質に取られて外に働きに出されていた。それも傷をバンバン負うような危険な仕事に。
ヒロくんはその中の一人で、傷を負った兄弟を人質に取られていたようだ。

休むことなく外で働かされて、傷付いても手当もしてもらえず、とうとう力尽きて倒れたところを私に拾われて今に至る

という訳だ。

なんだそれは！
犯罪じゃないか！

憤りを堪えきれない。でも、必死の思いで堪えた。

目の前には、ヒロくんが居る。
今は彼を、安心させてあげなくちゃ。

私は彼の両手をとって温まるように優しく包んだ。

「話してくれてありがとう。…辛かったね。」

彼はまた泣き崩れてしまった。
少し近付いて背中を撫でてあげると彼は私の肩に顔を埋めて泣き出した。

元来小柄な私は、彼に覆い被せられるような形になる。

でも彼が許した距離だ。
肩でも何でも貸してあげよう。

少しすると泣き疲れたのか、彼はウトウトし始めた。

「ベッドで寝ていいよ。」
「…あんたは？」
「もう少しやることがあるからちょっと仕事したら寝るよ。私は机でもソファーでもどこでも眠れるから大丈夫。
気にかけてくれてありがとね。」

納得したようで彼は大人しくベッドに入る。

「なぁ、」
「ん？」

「眠っても、あんたはここに居るか？

目が覚めたら居なくなっていたり…しないよな？」

不安…なんだな。

「大丈夫。居なくなったりしない。…もしヒロくんが不安になっても手の届くところにいるし、ヒロくんが魘されてたらちゃんと起こしてあげる。
だから、ね？」

布団をかけてぽんぽんと上から優しく叩く

「安心して、おやすみ。」
「…おやすみ。」

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因みに、の話ですが

主人公はこの後『手篭め』の意味についてGo〇gle先生に聞きます。

そして、赤面します。ピュアなんで。

っていう裏話も考えてました。