プロローグ ページ5
あれから、1年後__
青子は、懐かしい小さな、青子にとっては大きな花屋に立ち寄っていた。
様々な色の花が並ぶ中、店の隅の方に置かれた、青い小さな花……
その花を、青子はゆっくり手に取った。
鼻に近付けると、もうしない筈の快斗の匂いがした気がしたの…と、青子は哀しそうに笑う。
最も、快斗にその思いが通じることはないのだけど。
青子は、満足そうに幾つか花を取った。
三本の、束になった。
「 これ…下さい 」
あえて何も飾らずに、シンプルな紐で優しく優しく…結んで貰う。
快斗との想いや時間を包んで貰うように。
そう心の中で青子は呟いた。
向かう場所は___
言わずもがな。
「 大丈夫。快斗は…私の中では世界一のマジシャンだもん 」
ーそれは、幼いあの日に決定した事実。
青子と快斗の___
物語のプロローグにすぎないのだから。
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※当花屋のご利用、誠に感謝致します。
期限は、お客様次第ですので、大切に育て上げて下さいますよう心よりお願い申し上げます。
なお、気温や感情により、劣化が早まる場合が生じるので、お気を付け下さい。
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美月(プロフ) - サクヤヒメさん» あ、ありがとうぅっっ!私も今のコメント見て泣いた!!天才なんかじゃないよぉ、駄作者だよおぉ! (2018年1月23日 15時) (レス) id: 8639838cd3 (このIDを非表示/違反報告)
サクヤヒメ(プロフ) - 凄い!こんな作品が書けるなんて!天才だよ! (2018年1月23日 6時) (レス) id: 9a1859b10e (このIDを非表示/違反報告)
サクヤヒメ(プロフ) - やばいやばい!!泣く!泣いた! (2018年1月23日 6時) (レス) id: 9a1859b10e (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - チョコレートさん» 嘘!ありがとー嬉しい☆自作は、図書館にする予定♪楽しみにしててね! (2018年1月23日 5時) (レス) id: 8639838cd3 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - ヤバい、このシリーズハマった! (2018年1月23日 4時) (レス) id: eea7e16f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2018年1月22日 19時